失敗のもとは一筆書きが原因だった!? プロが教える「今すぐやめて残念眉」

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“眉は名刺代わり”といっても過言ではないほど、重要なパーツ。しかし、左右対称に見せる描き方やトレンドの眉作り、女性は何かと無理難題を強いられています。

常日頃、メイクレッスンだけでなく、眉に特化したアイブロウレッスンを開催している筆者は、何人もの生徒様の眉を見て気になるのは、“眉の一筆書き”。鉛筆のようにペンシルを持ち、眉山から眉尻にかけて、ゴリゴリゴリ〜ッと、眉を“描く”というより“書く”状態になっている人を多数見かけます。

このような描き方は、いかにも“眉描いています感”が強く出てしまうため、見栄えとして決して美しいものではありません。そこで、メイクアップアーティストであり美容家でもある筆者が、マイナス印象にみせてしまう“眉の一筆書き”についてご紹介します。

アイブロウ初級は2つ使いを

アイブロウ初級の方は“アイブロウペンシル”と“アイブロウパウダー”の2つ使いをおすすめします。近年、落ちにくさを売りとしたリキッドタイプのアイブロウも販売されています。確かに落ちづらく、ハッキリと描けることに長けており、発売以降のシェアも広がっています。

しかし、リキッドタイプのアイブロウは、眉を描くことに慣れている、あるいは、眉毛がある程度生えそろっていて、左右のバランスをそこまで気にしなくてもよい眉に向いているアイテムなのです。

一方、眉山から眉尻にかけて毛が少なく、眉山からは自身でアーティスティックに描かなければならない状態の人にとってのリキッドタイプのアイブロウは、非常に難易度の高いアイテムです。

やはり、そういった方に向いているのは、アイブロウペンシルとアイブロウパウダーです。どちらも、描いてすぐぼかしやすく、かつ修正しやすいというのもメリットの1つ。

順序としては、先に毛の足りない部分をペンシルで埋めて形づくりをしてから、アイブロウパウダーでぼかしながら色を調整するのがベストでしょう。

また、眉がしっかりと生えそろっている場合、眉頭から眉山にかけては、アイブロウマスカラで仕上げて、眉山から眉尻は、ペンシル+パウダーでしっかりと仕上げるという方法もありますよ。

 眉失敗のもとは“一筆書き”だった

あなたは、眉を描くときにどこから描きはじめますか? 筆者が開催しているレッスンで眉にお困りの方の約8割の人が、「眉頭から描き始める」と回答されました。

ペンシルもパウダーも共通していえることは、最初にペンシル、もしくはブラシを置いた部分が1番濃くなります。そのため、眉頭から描き始めた場合は、実質的に眉頭が1番濃くなってしまうと考えられます。

眉頭は、比較的毛がきちんと生えそろっている人も多く、どちらかといえば、眉山から眉尻にかけて毛が生え揃っていないという人が大半です。そのため、現実的には、眉山から眉尻を1番に描き始めるというのが理想的なのです。

そのため、眉頭から眉尻にかけて、テンプレートを置いたかのようにゴリゴリゴリと一筆書きするのは、美しい眉からは遠ざかってしまいます。まるで、ペタッと貼りついたかのような“のり眉毛”のように……。

美しく、好印象眉をつくる場合、“ナチュラルさ”を意識して描くのがポイントです。まずは、1番毛が足りないところから描き始め、毛と毛の間の隙間の空いている部分を埋めてから全体的によく観察しましょう。それを無視して、余分に描いてしまうと、野暮ったい眉になってしまうため、少しずつ描き足していくのが大切です。

その上から、アイブロウパウダーで色を調整する場合も、毛の少ない部分からのせるように心がけてくださいね!

いかがでしたか? 眉を制するものが印象を制する重要なパーツ。上手にマスターして、印象アップの美眉を目指しましょう!

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※ puhhha / shutterstock

【筆者略歴】

黒木絵里

外資系化粧品メーカー2社を経て独立。現在「Eri Kuroki Make-up solution」代表として人材育成やメイクセミナー、コスメ・メイク監修などの美容コンサルティング業務をおこなっている。