■ロシアWカップアジア最終予選

 23日にUAEで行われるロシアW杯のアジア最終予選第6節が近づいてきた。若手・中堅どころの台頭が、メンバー選考においてハリルホジッチを悩ます種となるのかに注目が集まる。本田、香川、岡崎などといったこれまでの代表主力組はクラブチームでそこまで輝けていない。そういったメンバーをどういう起用をするかは見ものだ。

 1994年のアメリカW杯出場を逃して以来(俗に言うドーハの悲劇)、W杯出場は当たり前となっている。「ハリルホジッチがものすごい良かった!」という状況が起きてない現在、このアジア最終予選は選手だけでなく彼にとっても正念場である。

■ハリルホジッチが試される

 ハリルホジッチは良くない試合をすると周りのせいにするきらいがある。それが時に選手であったり、時に審判であったり。ただ単に「不運だったから」なんていうこともある。よくも悪くもへこたれないのだ。

 アジア最終予選後半の初戦(UAE戦)を落とせば電撃解任!なんてこともないとはいえない。

■主力とされている人間が乗り切れていない

 最も注目しなければいけない点は、ハリルホジッチがこれまで主力とされているメンバーをどう扱うかだ。本田、香川、岡崎と言ったいわゆる代表定着組はお世辞にもクラブチームでいい状態とは言えない。こういう選手達は使わなければ存在意義を無くしてしまうし、逆に重宝しても若手選手としてみれば面白くない。

 今まで実績のある人間を出して負けるならまだしもそうでない人間を出して負けたらバッシングを受ける。ハリルホジッチに限ってこう思うことはないだろうが、状態が万全ではない実績のある人間ほど使い道が難しいものはない。ベンチに入れないで勝てるならそれに越したことはない。しかし、ベテランの経験値というものは土壇場に生きてくるということが世の常だ。

 状態のフレッシュな選手を出すのかあくまで経験重視で選手を出すのかは全て監督の采配による。「勝てば官軍」という言葉があるが今の日本代表はW杯で戦うというよりも、W杯に出場するので精一杯な感がある。つまりハリルホジッチはW杯に出場するだけで評価に値するという今までで一番ハードルの低い評価のされ方をするわけである。

■いい材料はたくさんある

 ハリルホジッチを悩ます要因として若手・中堅所の台頭だ。昨年のクラブW杯で快進撃を見せた鹿島から何人か連れて行きたい。海外組も、大迫、乾と言ったメンバーが存在感を現してきている。怪我から復帰した内田、武藤も明るい材料である。

 誰を選んでも勝てるというほど強いチームには仕上がっていない日本。そんな中でもアピール合戦に勝利し、レギュラーを掴みとれる人材を一人でも多く発掘したいものだ。とはいえ21日に行われるUAE戦は先を見据えなくてもいいほどの大一番であることは間違いではない。