小学生はネットで小遣いを稼いでいる? ネット活用が低年齢化するリスクの実態

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情報セキュリティメーカーのデジタルアーツは、「第10回 未成年者と保護者のスマートフォンやネット利活用における意識調査」を発表した。

本調査は、開始時から行っている
・未成年者のスマートフォン使用の有無
・フィルタリング使用状況
などの調査に加えて、
・ネット上でのお小遣い稼ぎの実態
・リスクに対する考え方や情報信頼度における意識
など、若年層のスマートフォンの影響について、実に興味深い調査結果となっている。

●小学生のスマートフォン使用率は急増
デジタルアーツによる意識調査は、今回で10回目。
2011年の開始以降、年に1〜2回のペースで実施されている。

「スマートフォン」使用有無では、何らかの携帯電話・スマートフォンを所有する利用者を調査されている。

特に注目したいのが、スマートフォンを使用する未成年(10〜18歳)の割合が、80.3%となっている点。中でも、小学生の割合は昨年の37.9%から、一気に60.2%にまで増加している。

発表によると、格安スマホの普及も、要因の1つと考えられるという分析のようだ。

●ネット上でのお小遣い稼ぎの実態
今回の発表の中で、もっとも注目したいのは、近年の調査で追加された
「ネット上でのお小遣い稼ぎの実態」
「リスクに対する考え方や情報信頼度における意識」

に関する項目の動向だろう。

以前は、ネット上でのお小遣い稼ぎと言えば、主にネットオークションだった。
しかし最近では、より簡単に商品の売買ができる「メルカリ」などのアプリも登場しており、ネットでのお小遣い稼ぎの方法はより簡単となり、多様化している。

「ネット上で小遣い稼ぎの経験」の経験者は、
子ども全体の34.5%、男子小学生も、22.3%が経験している。

これが高校生になると、
男子高校生は73.8%、女子高校生は81.6%と、過半数を占めている。

内容としてもっとも多いのは、「ポイント交換」サイトの利用だ。
ゲームを試したり、CM動画を視聴したりするとポイントがたまり、現金に換えられるサービスだ。
これらは、若年層には、もっとも手軽で、利用しやすいサービスと言える。

次に多いのは「自分の使用していた品物などの物品を販売」ということで、オークションやメルカリなどのアプリを利用するものだ。

そのほかにも、
・LINEスタンプ作成
・YouTubeなどの動画投稿サイトからの収入
など、内容は多岐にわたっている。

ネット小遣い稼ぎをする理由としては、
「自分の好きな時間、好きなペースで稼げるから」(46.5%)
という結果が、最多数を占めている。

●信頼している情報源とは?
「信頼している情報源」に関する調査も、興味深い。

最近、国内ではキュレーションメディアやまとめサイトなどで、
・不正確な記事
・画像や文章の無断の転用
などが問題になっている。また、トランプ氏が当選した米国の大統領選挙では、ネット上での嘘情報を真実のように広めるコンテンツも登場しており、「フェイク・ニュース」や「ポスト・トゥルース」といった言葉も生まれている。

今回の調査では、もっとも信頼されている情報源として「テレビ局」が上げられている。親全体の28.8%、子ども全体の39.8%が「テレビ局」を信頼できる情報源として選んでいる。

一方で、「どこも信用していない」を選んだ層も多い。
親全体で25.6%、子ども全体で23.6%と、全体の約1/4が、現在、どこも信頼できる情報源と認めていない。

これらの調査からは、依然として「テレビ局」を信頼する層がいる一方で、決して情報を鵜呑みにすることなく、警戒感を持つユーザーが増えていることがわかる。

また、予想以上に低年齢層がインターネットを利用して「お小遣い」を稼いでおり、インターネット絡みのリスクやトラブルから子供たちを守るための対処の必要性も高まっているように思われた。