1日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、41〜60歳の中国人男性の死亡率が12%増加したと伝えた。資料写真。

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2017年3月1日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、中国国家統計局の1月発表のデータを基に、中年層の死亡率が10年で大きく増加していると伝えた。

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報道によると、中国国家保険機構が10数年ぶりに更新した生命表(死亡率表)で、41〜60歳の男性の死亡率が2013年までの10年間で12%増加したことがわかった。

その原因について同紙は、「経済成長によって悪い生活習慣が身についたため」と分析。中国人の1人当たり可処分所得は過去6年間に90%増加したと予想されるが、自由に使えるようになった金銭は不健康な消費に回された。中国では過去15年間で酒類の消費量が年5%ずつ増加しているほか、脂っこい食事が肺や心臓の病気も誘発しているという。

また、世界保健機関(WHO)駐中国代表のシュヴァルトレンダー博士は昨年、「中国のがん患者数が驚異的なスピードで増加している」と指摘。統計では、2015年には年間280万人以上、1日平均7500人ががんで死亡している。主な原因はたばこ、過度の飲酒、不適切な食事、運動不足等の不健康な生活習慣で、中国では半数近い男性がたばこを吸うが、先進諸国の男性喫煙率は20%ほど。肺がんによる死亡はがん全体の30%を占めているという。

記事はまた、健康問題は心理的な影響が大きいと指摘。生活リズムの加速や社会的圧力により、男性中心の現代社会で生きるストレスは相当なものだとしている。41〜60歳の死亡率増加は労働生産性に直接影響する。マッキンゼー社の調査では、中国の1時間当たりの労働生産性の伸びは2010年から減速し始めているという。(翻訳・編集/村崎)