今月7日に開幕を迎えるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。日本代表『侍ジャパン』唯一のメジャーリーガーとして出場するアストロズの青木宣親がアメリカでのオープン戦を終え帰国、2日の全体練習から代表チームに合流する。

■日本が誇る「安打製造機」

 メジャーリーガーが日本代表に戻ってきた。

 前回大会に続き、アメリカでプレーする多くの日本人選手がWBC不参加を決める中、青木は昨年12月に参加を表明。同時期、ヒューストン・アストロズへの移籍も発表され、シーズン前に新チームでの貴重な時期であるにもかかわらず、大会出場を決意した。「日本代表として出たいという気持ちが4年前よりも強くなった。(スポーツ報知より)」と意気込みを語っている。

 これまで、WBCは2度(第1・2回)、北京五輪にも出場し、国際大会での経験も豊富だ。WBC第2回大会では全試合に出場、三番打者として3割を超える成績を残した。この大会ではリードオフマンであるイチローの不振が続くも、青木が打線を引っ張る役割を果たすなど、大会2連覇に大きく貢献した。

 レギュラーシーズンでは昨年在籍したシアトル・マリナーズで途中、マイナー降格を経験するも、シーズン終盤の昇格以降安打を量産し、チームのポストシーズン進出争いの大きな原動力となる活躍をみせる。日米通算2000本安打へ残り35本とし、今シーズン中の達成もほぼ確実だ。

■頼れるチーム最年長

 先月下旬、アメリカでの帰国直前のオープン戦では、死球を受ける打席もあったが、出場した2試合でいずれも安打を放ち盗塁も記録、中堅での堅実な守備も含め、走攻守いずれも好調ぶりが伝わってくる動きをみせた。合流後は本大会まで残り2試合の強化試合で、最終調整を行う。

 昨日まで侍ジャパンの壮行試合として行われた台湾リーグ選抜戦、1勝1敗ながら投・打とも未だ不安が拭いきれない結果に終わった。特に、最終メンバー決定後は打線の弱さを指摘する声も少なくない。

 東京五輪を見据え若手中心のメンバーが多い中、唯一のメジャーリーガーでありチーム最年長でもある青木には自然とチームリーダーの役割も求められるだろう。2度の世界一を知り、頂点に上り詰めるまでに何が必要かを知っている青木宣親。王座奪還に向け、最も頼りになるのはこの男かもしれない。