「恋をすると女性ホルモンがでて、キレイになる」。雑誌や少女マンガでよく目にするコピーですが、その情報、本当に信じていいもの……?

このたび、健康データを調査・研究するドコモ・ヘルスケアは、全国の短期大学、大学、大学院に通う女子学生309人を対象に、「体や性に関する意識・実態の調査」を実施しました。

すると「恋愛をすると女性ホルモンが出る」「冷たい食べ物や冷房で子宮は冷える」といった、誤った情報を信じている人が多いことが明らかに。その結果を踏まえ、アンケートの各設問に関する正しい知識を産婦人科専門医 宋美玄先生に解説していただきました。

女子大生の約9割が誤認「恋と女性ホルモンの関係」

「恋愛すると女性ホルモンがたくさん出ると思いますか?」という設問に、88%が「そう思う」と回答。

宋先生は、雑誌やインターネットでたびたびそのような情報を目にすることにふれ、「恋愛の有無にかかわらず、女性ホルモンは卵巣から淡々と分泌されます。恋愛と女性ホルモンの関係について医学的に根拠はありません」とコメント。

「子宮は冷える?」誤認率は約8割!

「冷たい食べ物や冷房で子宮は冷えると思いますか?」という問いに対して、77%が「そう思う」と回答しました。宋先生は「子宮が冷えることは、まずありません」とキッパリ。「人間は恒温動物です。子宮はかなり太い血管が通っているので、体の中でも一番体温が安定しているところなのです。手足が冷えたくらいでは、子宮の温度が下がることはありません。おなかを温めると生理痛が緩和されることがありますが、子宮そのものが冷えるということはないのです」と解説しました。

情報の信頼性を大切に

今回の調査では、女子大学生が自分の体や女性ホルモンについて誤った認識をしているという結果になりました。「現在、女性の体の仕組みや性に関する情報をどこから収集していますか?」という設問では、インターネット(スマートフォン・パソコン)が66%に。

メディアの情報と言えども「すべてが正しい」とは限りません。誰が言っているものなのか、情報元はどこなのか、正しい情報を取捨選択することが大事と言えそうです。

【調査概要】
調査主体:ドコモ・ヘルスケア
調査期間:2017年1月17日〜1月18日
分析対象:全国の短期大学・大学・大学院に通う女子学生
調査方法:ウェブでのアンケートを実施し、回答結果を分析
有効回答数:309人

ウートピ編集部