いったんiPhoneに入れてしまったアプリは、基本的に自動更新することが多い。
そしてアプリを更新しても、使っている機能や使い方は以前と変わらないことも。

しかし、時として、意外な機能がバージョンアップされて使いやすくなっていたりすることに気づくことがある。

ここでYouTubeアプリの話になるが、気がつくとちょっとした機能が盛り込まれていたりする。

たとえば、画面を横にして再生したときに音声を調節すると音声コントロールが表示されていたのが、画面上部のバー表示に変更されたこと。また、再生中の早戻し・早送りが画面クリックでできるようになったこと。

これまで画面の真ん中に音声コントロール表示が出るため、肝心の動画にかぶってしまい、多少の不便を感じていた。それに、iPhoneにかぎらずだが、スマートフォンの場合、画面を直接触って操作するので、こういう場合の細かな制御がしにくかった。こうしたちょっとしたことが解消されただけでもユーザー体験は異なるものになる。

◎YouTubeアプリからAmazon Fire Stickにキャスト
ところがYouTubeは地味な機能改善だけではない。
先日、YouTubeアプリの知らなかった機能に気づき「これは!」となった。

iPhoneのYouTubeアプリからAmazon Fire Stickにキャストできるのだ(筆者が知らなかっただけで、2015年頃には搭載されていた機能のようだが)。

YouTubeの画面上のキャストボタンをクリックすると、
テレビのHDMI入力への切り換え
→アプリの選択
→YouTubeアプリの起動、
まで一気に進むので非常に便利なのだ。
もちろんこの機能を使うにはFire StickにもYouTubeアプリをインストールする必要がある。
なお、接続自体はWi-FiでiPhoneとFire Stickが同じネットワークにつながっていれば、自動的にFire Stickを探してくれるので、特に操作は必要ない。
そして、iPhone上のYouTubeアプリから操作が可能、検索もiPhoneで容易にできるというのがミソだ。

さらに、iPhone側は別の操作に移ることも可能だし、もちろん、Fire Stickのコントローラーから操作することもできる。
つまり、iPhone上のYouTubeアプリではキューを管理し、Fire Stick側のYouTubeアプリに送っているという仕組みになる。

◎Google TVの布石なのか?
Googleは2月28日に有料の定額ストリーミングサービス「Google TV」を発表。
現在、対象は米国のみだが、大手のテレビネットワークを置き換える規模で、ライブストリーミングだけでなくオンデマンドにも対応する。

これは、無料の動画サービスアプリとしてYouTubeでのノウハウがこういう形に活かされて、実現されるというところだ。

遡る2月中旬には「YouTubeがスキップできない30秒広告を打ち止める」ことも発表されていた。
30秒間再生しなければならなかった動画広告は、やはりちょっとしたストレスなので、それを解消したいということだろう。

有料サービスとしてのGoogle TV、無料のサービスとしてのYouTube、その住み分けはこれからもっと進みそうだ。もっとも米国以外でのGoogle TVがいつどのように展開されるかはわからないが。


大内孝子