横山が意地のゴールも若手3人デビューのなでしこジャパンは黒星スタート…《アルガルベカップ2017》

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▽なでしこジャパン(日本女子代表)は1日、ポルトガルのアルガルベで開催されているアルガルベカップ2017のグループB第1節、スペイン女子代表戦に臨み、1-2で敗れた。

▽高倉麻子新体制移行後のフレンドリーマッチを2敗1分けで終え、新体制で未だ勝利のないなでしこは、新体制初の公式戦となる今回のアルガルベカップで初勝利を目指す。その初陣となるスペイン戦に向けては、GKに山根恵里奈、最終ラインに右から鮫島彩、高木ひかり、新キャプテンの熊谷紗希、代表デビューの北川ひかるが入った。また、中盤には阪口夢穂、佐々木繭のダブルボランチに、2列目は右から中島依美、増矢理花、中里優、1トップに田中美南が入った。

▽[4-2-3-1]の布陣でこの試合に臨んだなでしこだが、立ち上がりは相手の素早いパスワークを前にボールの奪いどころを定められず、劣勢を強いられる。それでも、熊谷やGK山根を中心に焦れずに対応し続け、決定機は許さない。

▽時間の経過と共にボール支配で押し返し始めたなでしこは、24分にボックス手前で中里がミドルシュートを狙うが、これは枠を捉え切れない。逆に、35分にはカウンターから左サイドを崩されてクロスを許すと、鮫島のクリアミスからゴール前でエルモソにシュートを許すが、ここはGK山根が正面できっちりキャッチした。その後もリズムを掴み切れないなでしこは、ゴールレスで試合を折り返した。

▽迎えた後半、高倉監督は佐々木と増矢に代えて、横山久美とこれが代表デビューとなる長谷川唯をハーフタイム明けに投入。この交代で中里がボランチに下がり、左サイドに長谷川、横山は田中と共に2トップに入り、システムを[4-4-2]に変更した。

▽後半も押される入りとなったなでしこは50分、山根のキックミスをボックス手前で拾われて途中出場のオルガ・ガルシアにドライブ回転のミドルシュートを許す。これを山根が弾き損ねるが、クロスバーを叩いたボールは山根が素早く回収し、難を逃れた。

▽前半同様、徐々に相手を押し返すなでしこは、58分に左サイドで強引に縦へ仕掛けた田中が体勢を崩しながらもシュートを狙うが、これは相手GKに難なくセーブされる。すると直後の59分、自陣右サイドで与えたスローインからボックス手前左のメセグエルにフリーでミドルシュートを許すと、ニアを突いたシュートをGK山根が弾き出せず、先制点を許してしまった。

▽ここから反撃に出たいなでしこだが、攻守に連動性を欠きチャンスらしいチャンスを作り出せない。すると71分、再び山根のパスミスを高い位置で奪われ、オルガにボックス内への侵入を許す。最後は右足のシュートがDFにディフレクトしてコースが変わったボールがゴールネットを揺らし、厳しい2失点目を喫した。

▽この失点後に中里を下げて宇津木瑠美を投入したなでしこは、81分にようやくゴールをこじ開ける。相手陣内中央で田中からパスを受けた長谷川が右足アウトを使った絶妙なスルーパスを高い最終ラインの背後に送る。これに抜け出した横山が冷静にGKの股間を抜くシュートを流し込んだ。

▽横山のゴールで点差を縮めたなでしこは、試合終盤にかけて猛攻を仕掛けていく。86分には中島の視野の広い浮き球パスをボックス左で受けた田中に決定機も、ここは相手DFの寄せに阻まれる。さらに88分、田中に代えて籾木結花を代表デビューさせたなでしこは、最後までゴールを目指すも同点ゴールを奪うまでには至らず。

▽スペインに1-2で競り負けたなでしこは、アルガルベカップ2017を黒星スタート。またしても高倉新体制での初勝利を逃がす結果となった。なお、なでしこは3日に行われるグループB第2節でアイスランド女子代表と対戦する。