どこからが親友? ドイツで大人気の友達を探すアプリ

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海外に来て思うのが、外国人の親友を作りにくいということ。現地での生活がどんなに長くても、国境を越えた深い友情をはぐくむ相手がいるというのは奇跡に近いと感じます。
友だちを探すって、大変な作業
「お茶友だち」や「ゴルフ仲間」など目的別に会っては世間話をする集まりはあります。困ったときに家に招いて、深い話ができる知り合いもいます。でもそれって本当に友だちなんだろうか。どこからが「親友の域」なのか?
ドイツ人の思う「親友」とか「友情」の捉え方が、日本人の思うそれとはちょっと違うようです。疑り深いドイツ人たちは、知らない人・知り合ったばかりの人との交流を嫌い、概していつも同じグループで集います。人との交流を自らしない傾向があり、プライベートを自分から開示することもなければ、詮索されることも嫌がります。たくさんしゃべって人となりが知れるようになったら、ようやく自宅へ招かれる。「お茶しにこない? 」って言われたら、もっと仲良くなりたい、のサインです。仲良くなると本当に何でも話してくれる。けれど仲良くなるまでかなり大変です。
一方若い子たちはSNSジェネレーション。知り合いになったらすぐにアドレスを交換、常に連絡を取り合いながら「どのくらいまで踏み込めるか」を模索しているようす。ただケンカになったらとことん自己主張をぶつけ合うのは、どの世代にも言えること。絶対に自分からひいたりしません。カチンとくること、違うと思うことはすべて吐き出す。正直に腹を割って話すことが大切、という国民性からきています。
友だち・親友=嫉妬しない人?
ヨーロッパ特有の階級社会のためかドイツ人は自らを「嫉妬社会」と呼びます。事実2013年のおける嫉妬の調査では「自分よりも他人の方がうまくいっていることに常に嫉妬を覚える」と答えた人は23.1%、「時々嫉妬する」は61.8%にも及びました。大勢と仲良くするよりも自分の本当に小さな「友だちの輪」を大切にするのは、他人からの嫉妬を逃れるため。友だちにするのは、嫉妬される恐れのない、安全な関係を築ける相手です。そんなドイツで注目されているのが「親友を探すアプリ 」
従来は恋人探しのポータルサイトとして人気でしたが、BFF'(best friend forever)機能が加わり、男友だち・女友だちを探すために使用されています。友だちを作りたい、けれどそうになる前に、同じような境遇にいる似通った人たちと知り合いたいというニーズが多いよう。例えば仕事の関係や進学のため、新しい土地で一人では不安だと感じる人にはとっても重宝しそうです。友情が壊れる原因は、嫉妬がほとんどだと知っているドイツ人たちの間で150万人以上の登録者を記録、2014年以来人気となっています。
誰とでもどこでもすぐに仲良くなれてしまう人懐っこい人もいる一方、逆に友だちなんて必要ないという意見もあります。個人的にはドイツ人のような付き合いは大好き。それでも時々、居心地の良い日本人特有の「あ・うん」の呼吸だったり、和を大事にするために自分が折れるとかいった姿勢があればもっと仲良くなれるのに、と思ってしまいます。
[TechCrunch,Sueddeutsche Zeitung]
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