今野は相手のほうが戦う気持ちを出し、積極的にプレーしていた点を指摘した。 写真:川本 学

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[ACLグループステージ2節]G大阪1-4済州ユナイテッド/3月1日/吹田S
 
 文字通りの「完敗」だった。
 
 ACL用に温めてきた3バックを今季初めて採用するも、最終ラインからのビルドアップがままならず。済州・Uのプレッシングの餌食となり、押し込まれる時間帯が続いた。守っては、セットプレーで2点を献上するなど、ACLのホーム戦で日本チームワーストタイとなる4失点。百戦錬磨のG大阪らしくない“油断”が随所に見られた。
 
 4-3-1-2システム時と同様、中盤のインサイドハーフに入った今野泰幸は、済州・U戦に3バックをあてた狙いを「相手も3バックだから」と説明する。しかし、8日間で3試合をこなすハードスケジュールで全体的に重く、意図するコンビネーション攻撃はほとんど出せなかった。
 
 G大阪の選手たちは連戦による疲労を否定したが、対峙した印象を求められた済州のチョ・スンファン監督とイ・チャンミンは、「ガンバは体力的に厳しいところがあったのではないか」と、パフォーマンスに差があったという見解を示した。今野も「今日はシステムどうこうじゃない」という語気を強める。
 
「相手は相当気合いが入っていたし、一歩一歩の寄せが早かった。どこに穴があるのかなというのが、最後まで分からずに終わってしまったというか。完璧に抑え込まれましたね」
 
 本来であれば、2トップと中盤のトライアングル、さらには両サイドが連動して崩しにかかるが、「(僕たちの)判断も遅かったし、前線で収め切れなかった」(今野)がゆえに、明確な狙いさえ見出せずにタイムアップとなってしまった。
 
「相手の術中にまんまとハマったというか、潰された感じですね」
 
 長谷川健太監督は試合後、4バックと3バックの併用を示唆しながら、両方の成熟していくことを示唆している。しかし、どちらも今季からチャレンジしているシステムで、現状では自分たちのものにしているとは言い難い。3日後にはリーグ戦(柏戦)が控えているが、もしここで星を落とすようなことがあれば、スタートダッシュどころか厳しい戦いを強いられる。“長谷川ガンバ”は、シーズン序盤にして早くも勝負どころを迎えている。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)

【ACL PHOTO】 G大阪1ー4済州 守備崩壊のガンバがホームでまさかの大敗