今すぐやめて!プロが警鐘を鳴らす最悪「汚肌習慣」

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女性は、無意識のうちに周りの女性と自分を比べようとしています。「職場の〇〇さんよりもキレイな肌になって、ほめられたい!」とか、「〇〇ママより若く見られたい!」など、美に関する比較は、女性にとって非常にシビア。

しかし、そんな感情は、生き物としてあって当然のもの。だとしたら、自分自身をしっかり磨くほかありませんよね。それなのにもかかわらず、ちょっとした油断で、せっかくキレイになろうとしている肌を傷めつけてはいませんか?

美肌は1日にしてならず! 日々の積み重ねが結果としてついてくるのです。そこで今回は、メイクアップアーティストで美容家である筆者が、注意すべき“最悪の汚肌習慣”についてお話ししてまいります。

今日だけは……のちょっとした油断がまねく大後悔

金曜日の夜、1週間働き詰めでやっと気の抜ける時間。心を許せる友達や彼氏と飲みに行きたくなる気持ちは、重々わかります。結果、たくさん飲みすぎて、家に着いたらベッドに直行……。

ちょっと待った! メイクは落とさないの? シャワーも浴びないでそのまま寝るの? あなた自身、疲れてヘトヘトなのはわかります。“今日だけはいっか!”のちょっとした油断が、翌日、そして、1週間後、1ヶ月後、あなたは後悔の淵へと立たされることになります。

20代の若い頃とは違い、アラサー・アラフォー世代になるにつれて、“ほんの1日”を挽回するために、幾日も費やすことになるのです。

1日外出して帰宅したら、しっかりと肌をいたわり、心も体も、そして肌も休めることが必要です。

まるっと1アイテムで落とすクレンジングの落とし穴

メイクをする上で我々は、あらゆるアイテムを使います。ファンデーションはもちろんのこと、アイシャドウ、アイライン、マスカラなど、濃密に表現するアイテムも多いのが実情。

先述にもあるとおり、疲れているときなどは特に、メイク落としが億劫になってしまうこともありますよね。そのため、クレンジングオイルや、ウォータープルーフコスメも落とせるようなクレンジングリキッドなどで、顔全体のメイクを一気に落としてしまおうという気持ち、筆者もよくわかります。

しかし、落とせたつもりでいるメイクも、場所によっては、落としきれていないこともあるのです。特に、しっかりとメイクをする目元や口元は、まつげの隙間や、唇の縦じわなど、汚れが入り込んでいることもしばしば。

しっかり落としたつもりで、それを続けていると、のちに色素沈着を起こし、目元や口元の”くすみ”の原因になることも……。

そのため、目元・口元のメイクが特に濃密な部分には、しっかりと専用のリムーバーを使用するのが吉。コットンや綿棒を使って落とす作業をひと手間加えるのは、実に面倒ではありますが、そのひと手間をルーティンにすることが、美肌への近道となるのです。

色素沈着の予防よりも、くすみをもとの状態に戻すほうが、数倍の苦労をともないます。ですから、面倒でも普段からコツコツやっておくことで、数年後のあなたは、過去の自分に感謝することとなるでしょう。

美肌の基本は、汚れをしっかり落とすこと。そして、落としたあとに、失われた水分や油分を補う、いたわりのスキンケアが功を奏します。

健康も美肌も、悪習慣を断ち切って、数年後も満面の笑みで過ごしましょうね!

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※ Jacob Lund / shutterstock

【筆者略歴】

黒木絵里

外資系化粧品メーカー2社を経て独立。現在「Eri Kuroki Make-up solution」代表として人材育成やメイクセミナー、コスメ・メイク監修などの美容コンサルティング業務をおこなっている。