ニカラグアの首都マナグアで警備に当たる警察官ら(2011年11月5日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】中米ニカラグアで、女性(25)が隣人らによって拘束され、火が立ち上るまきの上に放り投げられて死亡する事件が発生した。当局は、犯人らが悪魔払いの儀式を行ったとみている。

 ニカラグアのダニエル・オルテガ(Daniel Ortega)大統領の妻で副大統領のロサリオ・ムリジョ(Rosario Murillo)氏は国営テレビに対し、ビルマ・トルヒーヨ(Vilma Trujillo)さんが2月22日、北東部の村で悪魔に取りつかれていると信じた隣人らによって重度のやけどを負わされ、28日に病院で死亡したと明らかにした。

 ムリジョ氏は「嘆かわしい事件で非難されるべき」と述べ、事件に関与した者を殺人罪で起訴すると言明した。

 遺族やフェミニスト団体が地元メディアに提供した情報によると、トルヒーヨさんはキリスト教福音派のアッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団(Church of the Assembly of God)の牧師になりすましたフアン・ローシャ(Juan Rocha)容疑者に襲われた。その後、複数の人物が加わってトルヒーヨさんを拘束して裸にし、火の付いた火葬用のまきの上に投げたという。

 警察に逮捕されたローシャ容疑者は、トルヒーヨさんが「取りつかれていた」と主張している。しかし火に放ったことは否定し、悪魔の魂によってトルヒーヨさんの体が宙に浮き、その後、炎の中に落ちたと供述している。

 アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団はテレビのインタビューで、ローシャ容疑者は教団の信徒ではなく、教団は今回の事件とは無関係だと述べた。

 トルヒーヨさんの夫のレイナルド・ペラルタ(Reynaldo Peralta)さんは、エルサルバドルのラ・プレンサ・グラフィカ(La Prensa Grafica)紙に対し、「私の妻は取りつかれてなどいなかった」と述べ、犯人らを非難した。事件当時、ぺラルタさんは外出中だったという。

【翻訳編集】AFPBB News