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ファッションやヘアメイクの移り変わりを見ればその時代がどういうものだったのかを感じられますが、ファッション関連のムービーを公開するModeのYouTubeチャンネルは「ハイヒール」の流行の移り変わりに注目したムービーを公開しており、100年分の歴史を3分のムービーで理解できる見応えのあるものになっています。

100 Years of Fashion: Heels ★ Mode.com - YouTube

まずは1910年代のヒール靴から。1910年代というと、ドラマ「ダウントン・アビー」の舞台であり、小説でいうと「あしながおじさん」が発表された時代でもあります。女性はまだ肌を出さない丈の長いスカートをはいており、足元も編み上げブーツや……



くるぶし丈のショートブーツなど。



1920年代は女性の社会進出によってファッションにも変化が生まれる時代。ムービーには足の甲が出たストラップ型のパンプスが登場します。



色合いも鮮やかに。映画「華麗なるギャツビー」の舞台がちょうどこの時代で、映画に見られる華やかさが靴からも感じられます。



1930年代になると、ヒールがさらに高くなりました。



ただし1929年に世界恐慌が起こり、1930年代はファッションが再び保守的なものに変化したためか、ムービーには黒い靴が多く登場していました。







しかし1940年代になるとがらっと雰囲気が変わります。1939年から第二次世界大戦が始まり、男性が戦争に行ったため女性が働く必要が出てきたために女性の自立への意志が強まったと言われるのがこの時代。ムービーには1930年代とは違って明るい色合いの靴が多く登場します。



映画としては「きみに読む物語」の舞台背景が1940年代にあたります。





ものすごい高さのウェッジソールも登場。ウェッジソールは高さがあってもピンヒールと違ってバランスが取りやすいため歩きやすさを備えており、ファッションと機能性を兼ね備えています。



1950年代はマリリン・モンロー、オードリー・ヘップバーン、グレース・ケリーなど現代でもファッションアイコンとして知られる女優たちが活躍した時代。靴もどんどん華やかになっていき、足元の露出がこれまでの時代よりも多く見られます。





ヒールにラインストーンが埋め込まれるなど、とにかく女性的で華やかな印象です。



かかと部分のあいたミュールはオードリー・ヘップバーンが映画「ローマの休日」で履いていたことでも有名です。



ファッションがさらに開放的な雰囲気になっていく1960〜1970年代にかけては、靴も派手に。サイケデリックな色合いが好まれました。モデルのツイッギーが人気を集め、ミニスカートが大流行した時代でもあります。







1970年代もサイケデリックな色合いで、カラータイツと合わせてミュールを履くスタイルも人気でした。









1980年代はパンプスとくるぶし丈のソックスを合わせるスタイル。



1950年代ごろから見られるようになったミュールは定着。



70年代後半からヴィヴィアン・ウエストウッドがセックス・ピストルズの衣装を手がけたことを切っ掛けにパンク・ファッションがムーブメントとなります。そのためか、80年代の靴にもどことなくパンクの香りが感じられました。



1990年代になり再び登場したのがウェッジソール。



細め・高めのピンヒールや……



太め・低めのヒールまで、ファッションがかなり多様化しているようです。



2000年代のヒールとしてはストラップのないタイプが登場。



凶器のようなピンヒールも人気を集めていた模様。





2010年代には足を包み混むタイプのグラディエーターサンダルが人気を集めました。





ウェッジソールも定着。



1960〜2000年代までの映像で見てきたカラフルなヒールから一転、黒やベージュなどのアースカラーが主流で、女性らしさを全面に押し出した1950年代とも違い、スタッズやロープなどさまざまなデザインや素材が取り入れられています。