先日のガールズちゃんねるで、結婚を考えている彼氏が発した言葉にゲンナリしていているという女性の投稿があった。その言葉とは「ずっと平社員がいい」というもの。お互い30代で、仕事に対する価値観も固まってくる頃。投稿者の女性は「平社員は責任があまり付いてこないし、ストレスをなるべく貰わない生活を送れることが魅力的ですけど」としながらも、

「でも、、、正直私はサラッと言った彼に残念な気持ちと、少し冷めた気持ちが生まれてしまいました...。皆さんはそう言われたらどんな気持ちになりますか」

と正直な気持ちを吐露している。(文:みゆくらけん)

「18時に家に帰るのが目標、と言われて向上心ねえなーと思った」


投稿サイトは女性向け掲示板なので、女性側からの意見が書き込まれることがほとんどだ。つまり、今回の場合は「出世したくない彼氏ってどうなの?」という視点でのコメントになる。そこには女性たちの本音がズラリ。案の定、

「そんな向上心がない男ヤダ」
「出世しないって男としてダサいよね。女ならいいけど、男は許せん」
「それなりの野心というか頑張る姿勢を見せてほしい」

という声が続々出た。ある女性は「2〜3回食事行って『そろそろ付き合うだろうな』って関係の人と、それが原因で付き合いを止めたことがある」と書き込んでいるが、

「『毎日18時には家に帰っているのが目標!』と言われて。向上心ねぇなー!と思い一気に魅力がなくなってしまったよ」

とドン引きしたエピソードを紹介していた。……確かに堂々と宣言されたら筆者もどんな顔をしたらいいのかわからないかも。

「責任ある役職に就いた途端に鬱になる人もいる」

しかし、今回意外にも多かったのが「彼氏の気持ちがわかる」という意見。

「ヘタに出世して鬱で潰れちゃうより、ヒラでも定年まで勤め上げて欲しい」

という声を筆頭に、「社畜になって色々すり減らすくらいなら、そこそこの貢献でそこそこの給料がいい」「ヒラでも安定していればいいじゃない」という声のなんと多いことよ。

そこには「多くは望まない」という女性たちの気持ちが散りばめられている。「男としては残念」という思いは多少あったとしても、「私も一生ヒラが良いから責められない」と、同じ働き手として共感するようだ。

また、不景気の今は「出世したって責任ばかり増えて自分の時間が取れず、給料だって増えるどころか残業代が出ずに逆に減ることもある」「下手に出世したら平社員よりリストラ対象」などという声も多い。出世=万歳ではなくなってきている空気だ。実際に出世願望が全くない夫を持つという女性はこう書き込む。

「平社員でも今の生活に困ってないし、旦那の勤め先は出世すると転勤があるので、私は今のままで満足してます。裕福ではないですけど。コツコツ真面目に仕事してくれれば、特に出世は望みません」

他にも、出世競争や役職が上がったことで精神的に追い込まれることを懸念する声も多い。

「責任ある役職に就いた途端に鬱になる人もいるし、自分をわかってて出世を望まないなら良いんじゃないかな」

出世が鬱に直結しやすくなるとは言い切れないが、責任ある立場の重圧が自分のキャパオーバーになって病んでしまうパターンは少なくないようだ。

ちなみにうちの夫(44歳)は「嫌なやつの言いなりになりたくないという意味ではある程度出世したいが、出世目的で嫌なやつの言いなりになるのはイヤ」とややこしいことをいっていた。つまり出世が「目的」になるのは違うと考えるということだが、根底にあるのは「出世したい」だろう。そして筆者はそれを聞いて、「出世欲」があることにホッとする。

友達の夫(29歳)にも聞いたら「ダンゼン出世したい派。人に使われるより使う側になりたいから」と答え、「向上心あるアタリの旦那!」と思った。―もうこれは"旧価値観"なのだろうか。