FFでもきめ細かいパワーデリバリーが可能な、モーター駆動のノートe-POWER、速くても重くても安定感抜群のGT-Rなど、多様な試乗車が揃っていた日産の氷上、雪上試乗会。氷上の外周路に用意されていたフェアレディZは、最もスリリングで、336ps/365NmというハイパワーFR車を凍結路で走らせる難しさを実感させるものでした。

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ミラーバーンやブラックアイスバーンなど、公道でも滑りやすい路面はいくつもありますが、氷上の低ミュー路はこうした特設コース以外にほとんどありえません。

スタッドレスタイヤはほかのモデル同様にブリヂストン製が装着されていて、フェアレディZ Version STには「ブリザックVRX(前225/45R18、後245/45R18)」が用意されていました。

試乗の確認ポイントは、フェアレディZ自慢のシンクロレブコントロール。シフトダウン時にクラッチを切ると、自動的に回転合わせをしてくれるもので、ヒール&トゥ要らずの走りを氷上で確認するというもの。シフトロックのおそれがなく、低ミュー路でも2-1速、3-2速などの、シフトダウンの際に安定した車両挙動を得られます、と解説されてからイザ氷上へ。

いつお尻が左右に滑り出すか分からない氷上では、ステアリングとアクセルワークにいつも以上に気を取られるため、シンクロレブコントロールは確かにドライ路面よりもさらに便利に感じました。

それよりも本音はVDCをオンにしても滑りやすいコーナーでは挙動を保つのが難しく、慣れてきて少し踏み込むとコースから離れて雪にハマって出られなくなりそうな状況に……。VDCをオフにして速く走ろう、ドリフトを楽しもうとすると氷上コース外の雪に突っ込む瀬戸際? を味わえます。

フェアレディZでも一般道であれば冬道に対応できますが、ブリヂストンのスタッドレスの信頼性の高さ、そして何よりもモーター駆動のノートe-POWER、4WDやVDCの威力を実感できた氷上・雪上試乗でした。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

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