中国人旅行客の旺盛な消費が各国に大きな経済効果をもたらしているが、その恩恵を受けているのは韓国も同様だ。日本同様、韓国にとっても中国人旅行客は非常に重要な存在だったが、2015年はMERS(中東呼吸器症候群)が流行したことで韓国を訪れる中国人旅行客は大きく減少した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国人旅行客の旺盛な消費が各国に大きな経済効果をもたらしているが、その恩恵を受けているのは韓国も同様だ。日本同様、韓国にとっても中国人旅行客は非常に重要な存在だったが、2015年はMERS(中東呼吸器症候群)が流行したことで韓国を訪れる中国人旅行客は大きく減少した。

 その後、MERSが終息し、ようやく中国人旅行客の足取りが戻ってきたと思った矢先、今度は在韓米軍に地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」を配備すると決めたことで、再び中国人旅行客が減少している。

 中国メディアの今日頭条は27日、中国人旅行客は毎年、韓国に莫大な経済効果をもたらしてきたと伝える一方、THAAD配備の決定によって「中国人は韓国を訪れなくなっている」と伝えた。

 記事は、韓国のインバウンド産業において中国人旅行客は上顧客だったと指摘し、韓国政府も中国人の取り込みに向けてビザ発給要件の緩和などの措置を積極的に行ったきたと指摘する一方、こうした状況はTHAAD配備によって一変してしまったと論じた。

 さらに、韓国の有名な観光地でもある済州(チェジュ)島では、ビザなしで入国できる措置が取られているため、中国人旅行客の数も増加していたが、THAAD配備をきっかけに訪問者が減少していると紹介。2017年の春節(旧正月)に済州島を訪れた中国人旅行客の数は前年に比べて20%も減少し、赤字となった免税店もあると紹介した。

 また、済州島の現状は「韓国のインバウンド業界の縮図」であるとし、中国政府が実施していると指摘される限韓令および渡航制限が韓国経済にとってのリスクになりつつあることを伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)