仕事が終わって飲む一杯のビール、または休日の一杯。心も体もホッとできる瞬間です。ところでお店には所狭しと、様々な種類のビールや発泡酒が並んでいて、何を飲もうか、どれを試してみようかと選ぶのも楽しみの一つではないでしょうか。健康志向のビールも増えてきて、アルコールや糖質ゼロ、またはプリン体ゼロをうたったものもあります。巷でよく耳にするプリン体ですが、いったいプリン体とは何なのでしょう。どうして体に悪いのでしょうか。

若い世代にも増えている痛風

プリン体とは多くの食品が含む成分であるとともに、人間の細胞を作っている成分でもあります。私たちにとってなくてはならないプリン体ですが、なぜ悪者扱いされるのでしょう。それは、プリン体が痛風を引き起こす原因となるからなんです。痛風というと、中高年の病気のようなイメージがあるかもしれません。しかし最近では若年化しており、痛風発作を起こす10〜20代の人が増えているそうです。

プリン体が痛風を引き起こす原因に

痛風はプリン体自体が起こすのではなく、プリン体が分解されてできた尿酸が原因となります。体内では、新陳代謝により古い細胞が壊された時に、細胞を構成していたプリン体が飛び出してきます。これが肝臓で分解され尿酸となります。通常は尿酸は体の外へ排出されますが、なんらかの原因で体の中に尿酸が増えてしまうと高尿酸血症となり、やがて痛風へと繋がっていくのです。

プリン体は食事とお酒の摂取量でコントロール

体の中にプリン体が増える原因は、体の新陳代謝だけではありません。食品に含まれるプリン体を摂取すること、または筋肉を酷使しするような激しい無酸素運動を行うことでも、プリン体が増えやすくなります。スポーツ選手に痛風が起こりやすいのはそのためです。

体の新陳代謝によって作られるプリン体は避けようがないのですが、なるべく食品からプリン体を摂らないようにするなどして、高尿酸血症を防ぐことが大切です。プリン体は食品の旨み成分でもあり、美味しく感じるものにはプリン体が多く含まれています。肉や魚介類、特に内臓にプリン体が多く含まれるので、レバーなどが好きな方は摂りすぎに気をつけましょう。アルコールが好きな方も注意が必要です。

特にビールにはプリン体が多く含まれており、プリン体をカットしたビールや発泡酒が売られています。しかし気をつけなければならないのは、アルコールそのものに尿酸を増やし、尿酸の排泄を妨げる働きがあることです。だから飲みすぎた場合は、ビール自体のプリン体がカットされていても、結局はあまり意味がないそうです。これから新年度で飲む機会も増えることでしょう。若い方も自分は大丈夫と自負せず、適量を守って飲むようにしましょう。


writer:Akina