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 連日NYダウが高値を更新する活況を呈しているのに対して、日経平均は円高を受けて1万9000円台で一進一退の展開。モルガン・スタンレーが2月22日付けのレポートで、ドル/円の年末の見通しをこれまでの125円から120円に引き下げたように、徐々にマーケットのセンチメントは低下してきている。

 当初は今年の日経平均に対して強気の予想が続出していたが、昨年同様、その予想は大外れに終わってしまうのか? 「アナリスト泣かせ」だった昨年の前半相場で驚異的な予想的中率を誇ったアモエリキャピタルの江守哲氏が、統計データから今後の相場を占った。

◆共和党政権下で強いNYダウ

 まずは、天井知らずのNYダウから見てみよう。

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「1901年以降の共和党政権と民主党政権下でのNYダウの騰落率を見ると、2008年までのブッシュJr.政権までの計60年間の共和党政権下におけるNYダウの騰落率は+382.1%でした。一方の民主党政権は計56年間で+721.5%。年平均にすると共和党政権で+6.4%、民主党でプラス+13%という差がありました。しかし、上下両院で民主党が過半数を握っていた時期の騰落率の年平均は+6.1%で、共和党が上下両院で過半数を握っていた時期の+15.3%と逆転するのです。さらに、トランプ政権のように政権および上下両院の過半数をともに共和党が握っている時期の年間パフォーマンスを見てみると+14.1%で、逆に民主党が両方を握っている時期の+7.4%よりも倍近くありました。トータルで見れば、共和党が主導権を握っている時期のパフォーマンスが高いのです」

  統計的に見れば、今のトランプ政権下で、NYダウは年間14.1%も上昇する可能性があるというわけだ。

◆ドル円の推移から読み取れる可能性は?

 さらに、ドル/円の推移も見てみると、日経平均も大きくプラスに触れる可能性が高いという。

「共和党政権華のドル/円の推移を見ると、『政権発足1年目』の平均騰落率は+4.36%でした。さらに、トランプ政権との整合性を見るために、『政権1期目の1年目』に絞り込んで見ると、+12.85%にもなるのです。総じて、共和党政権が発足した初年度ではドルが強くなりやすい。円安が進むだけに、日経平均も高値を目指す傾向にあるのです」

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 では、どれほど日経平均は上がる可能性があるのか?

「同じく、共和党政権の日経平均を見て行くと、1969年のニクソン政権1期目の1年目が+38.19%。レーガン政権1期目1年目の1981年が+8.76%。ブッシュ父の1989年が+29.04%で、ブッシュJr.の2001年が-23.52%で、トータルでは1期目1年目の日経平均の騰落率は+13.12%。今の相場に当てはめて考えると、弱気に見ても2万1000円到達は十分ある。強気のシナリオでは2万4400円もあり得ると考えております」

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 ただし、これは共和党政権1期目1年目に限った分析結果であることに注意しておこう。共和党政権2年目では、平均して日経平均は4.3%下落しているという。2年目にはドル/円が円高に振れやすい傾向があるためだ。

◆プロが選ぶ投資先は?

 このほか、証券関係者に話を聞くと「日銀がETFを買い続けている以上、日経平均が急落するリスクは小さいが、円安予想が引き下げられているために、高値は限定的」という見方が多かった。そのため、「今年1月からiDeCo(個人型確定拠出根金)がスタートしたけど、証券関係者の多くは投資先に日本株よりもアメリカ株を選んでいる」(証券関係者)とか。前述したように、共和党政権&上下両院共和党過半数のNYダウの平均パフォーマンスは+14.1%。日経平均のパフォーマンスを上回るだけに、“プロ”は目敏くアメリカ株への投資を進めているようだ。

<取材・文/HBO取材班 photo by Gage Skidmore via flickr(CC0 Public Domain)>