シリア北部アレッポで、化学兵器攻撃への対処法についての講習を受けるボランティア(2013年9月15日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】国連安全保障理事会(UN Security Council)は2月28日、化学兵器の使用をめぐりシリアに制裁を科す決議案について採決したが、ロシアと中国が拒否権を発動し、同案は否決された。

 英仏米が起草したこの制裁決議案には9か国が賛成したが、中ロに加えボリビアの3か国が反対し、カザフスタン、エチオピア、エジプトの3か国が棄権した。シリア最大の軍事同盟国であるロシアが、シリア政府を守るため拒否権を行使したのはこれが7回目。

 国連が主導した調査では昨年10月、2014〜15年にシリア空軍のヘリコプターが反体制派支配下の3村に対して塩素入りのたる爆弾を投下したとの結論が出されていた。

 スイス・ジュネーブ(Geneva)では現在、6年近くに及ぶ内戦を終結させるための和平協議が行われているが、進展の兆しはない。ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は決議案採決に先立ち、和平協議が行われている最中にシリアに制裁を科すのは「完全に不適切」と警告していた。
【翻訳編集】AFPBB News