1得点1アシストの活躍を見せた浦和レッズMF関根貴大

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[2.28 ACLグループリーグ第2節 浦和5-2FCソウル 埼玉]

 3日前の悔しさは、はっきりと覚えている。25日に行われたJ1開幕戦。横浜FMと対戦した浦和レッズは2-2のまま後半アディショナルタイムを迎えた。そして、決定機に顔を出したのがMF関根貴大だった。後方からのパスで最終ライン裏に抜け出した関根はGKとの1対1を迎えたが、シュートはストップされて勝ち越しの好機を逸し、チームはその後決勝点を献上して黒星を喫した。試合後、背番号24は悔しさを滲ませてスタジアムを後にしていた――。

 あれから3日経ち、迎えたFCソウル戦では、前半9分にFW興梠慎三のクロスからFW武藤雄樹がヘッドで決め、浦和は幸先良く先制に成功。そして、同11分には関根のアシストから追加点が生まれる。右サイドでボールを受けた関根は中央へと切れ込むが、ここからの判断が昨年までとは違ったようだ。

「縦を完全に狙われていたので中に行った。今までなら『自分で行く』と決めたら周りが見えなくなってしまっていたけど、今日は落ち着いて周りが見えていた」。PA内で待ち構えるFW李忠成を見逃さずにパスを送ると、李が左足のシュートを突き刺してチーム2点目が生まれた。

 そして前半14分に1点を返された直後の同15分、今度は自らゴールを陥れる。李から右サイドでボールを受けた武藤がドリブルで運ぶと、関根はゴール中央のエリアに走り込んでボールを呼び込んだ。「基本的に中央のポジションにいることはないので、『たまには打ってやろう』という気持ちだった」と右足で思い切り良く合わせたシュートはGKに触れられながらも勢いで勝り、ゴールマウスへと吸い込まれた。GKに触られたこともあり、「ゴールはマジでラッキーだった」とおどけつつも、「結果的に入ったので、『打とう』という気持ちは大事かなと思う」と振り返った。

 横浜FM戦での決定機逸から迎えた直後の試合できっちりと結果を残した。しかし、3日前の試合とはシチュエーションが異なるときっぱりと話す。

「あの(横浜FM戦の)シーンは今でも覚えているし悔しい。5点入った試合でも点を取るのは大事だけど、緊迫したゲームで結果を残したい。そういう試合でチャンスを生かせる選手が『怖い選手』になれると思うので、緊迫した状況でゴールを取れるようになりたい」。チームを勝たせるゴールを奪える選手になれるように――。21歳の若武者は力強く誓った。

(取材・文 折戸岳彦)
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