ほぼすべて日本初公開!大英自然史博物館が初の世界巡回展を開催

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19世紀に開館したイギリスの大英自然史博物館が、初めての世界巡回展を開催。その最初の会場に選ばれたのが日本で、今回は8000万点にもおよぶ膨大な収蔵品の中から、世界的にも貴重なコレクションを選りすぐって一堂に展示するとか。この機会に、人類の歴史を変えた驚きの「至宝」を見に行こう。

◆始祖鳥が動き出す映像も! 科学の歴史を塗り替えた標本など選りすぐりの約370点を展示

上野の国立科学博物館では、2017年3月18日(土)から6月11日(日)まで「大英自然史博物館展」を開催する。大英自然史博物館といえば、毎年約500万人が訪れるというイギリスの人気観光スポットだけど、伝統的に主要な所蔵品の貸し出しを控えてきたので、これが初めての世界巡回展になるという。

博物学標本のコレクションは、世界中から集められた動植物や化石、鉱物などバラエティ豊かで、今回のために選び抜かれた約370点の展示物はもちろん、ほぼすべてが日本初公開。

例えば、19世紀に“恐竜か鳥か”で世界的に大きな議論となった最古の鳥類化石「始祖鳥」は、「教科書で見たことある!」という女子も多いのでは? 会場では、始祖鳥が化石から復元されて博物館内を動き回るCG動画なども上映されるので、現実にはあり得ない映像も楽しめそう。



◆所有者をすべて不幸にするという「呪われたアメジスト」も初来日

250年以上の歴史を持つ標本の中には、驚くようなエピソードを持つものも多数存在する。今回は、「呪われたアメジスト」と呼ばれるちょっと恐ろしいエピソードを持つ標本も初来日。

多くの悲劇をもたらすとされるこのアメジスト(紫水晶)は、所有する人が健康や財産を失うなど、みな不運に見舞われたそう。最後の所有者が運河に投げ捨てても彼のもとに戻ったため、大英自然史博物館に届けられたという逸話もあるほど。美しい宝石に秘められた呪いも、見るだけなら大丈夫。



◆「20世紀最悪のねつ造事件」と呼ばれた、お騒がせ標本も展示

「20世紀最悪のねつ造事件」と呼ばれた「ピルトダウン人事件」の標本も展示。これは、1912年に「原始的な人類の骨をイギリスで発見」と発表された標本が、約40年後に人骨とオランウータンの骨を組み合わせたニセモノと判明した事件のこと。

犯人探しの過程では、当時付近に住んでいた「シャーロック・ホームズ」の作者、作家のコナン・ドイルも疑われたという。

そんなお騒がせ事件の証拠品も展示されるので、いい意味でも悪い意味でも科学史のいろいろな面を見ることができそう。



◆標本以外にも、美しいガラス模型やダーウィンの直筆原稿など見どころ満載!

実際の標本とともに、アルコール保存された実物標本では失われる色彩を、19世紀の超絶技巧で再現した模型なども展示。極めて精巧に作られたガラス工芸家のブラシュカ父子によるガラス模型は、正確な描写とともに、美しさも堪能できる。



このほか、ダーウィンが進化論について書いた「種の起源」の直筆原稿や、日本の絶滅動物標本、キャプテン・クックによって収集された標本など、見どころは満載。

知らない世界に好奇心いっぱいだった少女の頃を思い出しながら、世界の貴重な「至宝」との出会いを楽しんで。



TEL.03-5777-8600(ハローダイヤル)
東京都台東区上野公園7-20 国立科学博物館
アクセス:JR「上野駅」公園口より徒歩5分、東京メトロ銀座線・日比谷線「上野駅」7番出口より徒歩10分、京成線「京成上野駅」正面口より徒歩10分

会期:2017年3月18日(土)〜6月11日(日)
開館時間:9:00〜17:00 金・土曜日は20:00まで、4月30日(日)〜5月4日(木)は18:00まで
※入館は各閉館時刻の30分前まで
休館日:3月21日(火)、 4月10日(月)、17日(月)、24日(月)、 5月8日(月)、15日(月)、22日(月)、 29日(月)
チケット:一般・大学生1600円、小・中・高校生500円、金曜限定ペア得ナイト券(開幕後のみ)2000円
※「開幕前前売り特典付き入場券」は同額で、3月17日(金)まで販売。特製ポケットガイド(非売品)付

写真提供:国立科学博物館

NAOKO YOSHIDA (はちどり)

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