失恋して辛いあなたが、幸せになる秘訣〜引きずる原因と立ち直り方〜

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失恋すると、「あんないい人はどこにもいない……」「もう恋愛なんてできない……」などと、辛い気持ちに心が支配されて打ちひしがれてしまう人も多いのではないでしょうか。でも、そこから立ち直って、自分らしい幸せをつかみたいものですよね。今回は、失恋からなかなか立ち直れないあなたへ、失恋をひきずるメカニズムや、立ち直るための方法について、働く女性たちの実例や専門家の意見をまとめて紹介します。

<目次>
■人生のどん底!? 働く女性の失恋事情
・なんと約4人中3人は失恋経験あり
・女性が失恋した理由とは?
■専門家に聞く! 失恋を引きずる心理的なメカニズムとは?
・失恋する=助け合って生きていく相手を失うということ
■辛いときは何をしたらいい? 働く女性が立ち直るための方法
・カラオケに行く
・友だちと遊ぶ
・次の恋を探す
・時間が解決してくれるのを待つ
■働く女性がオススメ! 名言や漫画、音楽などをチェック
・これで明日もがんばれる、勇気づけられた名言
・失恋したときに読むといい漫画
・失恋したときに聞くといい音楽
・失恋したときに見るといい映画
■専門家に聞く! 失恋から立ち直るための2つの秘訣
・秘訣その1:失恋を認めること
・秘訣その2:ぽっかり空いた心の穴を埋めること
・失恋は、やさしさや気づきを与えてくれるもの
■まとめ

■人生のどん底!? 働く女性の失恋事情

失恋は自分自身への大きなダメージとなってしまいます。ですが、それを乗り切らなければ新しい恋も見つかりませんよね。働く女性のみなさんに、失恋の実体験や失恋から立ち直った経験など、いろいろと聞いてみました。

<なんと約4人中3人は失恋経験あり>

まずは、働く女性たちが失恋したことがあるのか、アンケート調査してみました。

Q.失恋したことはありますか?

ある……76.9%
ない…23.1%

失恋経験のある働く女性は約77%と、かなりの女性が失恋を経験しています。失恋することでいろいろと考えさせられることもあったのではないでしょうか。失恋の理由について、詳しく見ていきましょう。

<女性が失恋した理由とは?>

実際に失恋を経験した女性に、どんな理由で失恋してしまったのかを聞いてみました。

◇遠距離恋愛になって……

・「遠距離になり、自分が常に不安になり、異常なほど連絡したり会いに行ったりして、相手の負担になってしまいフラれた」(30歳/自動車関連/事務系専門職)

・「遠距離が原因で、結婚か別れるかの選択だった」(25歳/情報・IT/秘書・アシスタント職)

遠距離恋愛になってしまうと、会えない寂しさというのが募ってしまいます。好きであればあるほど寂しさは強くなってしまうのかもしれません。会えない時間も多くなると徐々に心も離れてしまうのかもしれませんね。会えない寂しさを癒やすために、身近な人を好きになってしまうということも意外と多いのではないでしょうか。

◇相手に好きな人がいて

・「相手に好きな人がいた。そもそも恋愛対象として見られていなかった」(30歳/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)

・「相手に彼女や好きな人がいたため、断られてしまった」(27歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

いくら自分が相手のことを好きでも、その相手に好きな人がいた場合、その片思いが成就するのは難しいですよね。自分に振り向いてくれるのを待つのもありですが、ひとつの失恋として、新しい恋を探すほうがいいのかもしれませんね。

◇ほかに好きな人ができて

・「自分がほかに好きな人ができて別れたけど、やっぱり戻りたくて告白したけどフラれた」(32歳/不動産/事務系専門職)

・「ほかに好きな人ができたと言われた。疲れたと言われた。休みが合わず、会える時間が少ないと言われた」(33歳/医療・福祉/専門職)

自分や相手に、ほかに好きな人ができてしまうと、その恋は終わりになってしまうことも多いものです。

失恋してしまう原因として、コミュニケーション不足というのが大きな問題となりそうですね。遠距離もそうですが、仕事の都合でなかなか会えないことなどがあると、気持ちも離れ気味になってすれちがってしまうことが多いのかもしれません。

■専門家に聞く! 失恋を引きずる心理的なメカニズムとは?

辛い失恋はすぐに忘れて、新しい恋に進めればいいのですが、なかなかそうもいきません。どうして人は、失恋を引きずってしまうのでしょうか。男女の心理にくわしい心理コーディネーターの織田隼人さんに、失恋をひきずる心理的なメカニズムについて聞いてみました。

<失恋する=助け合って生きていく相手を失うということ>

生物の中で人間という種は「誰かと共同で助け合って生きていく」ということを選んで繁栄してきました。それゆえ、世界中で「夫婦」という共同生活の単位があったり、家族や恋人というつながりがあったりします。

失恋するということは助け合って生きていく相手を失うということで、人間という種としてもマイナスになってしまうがゆえに傷ついてしまうようになりました。失恋するとぽっかりと自分の心に空洞ができたように感じます。それは好きな人ともう一緒にいられない、一緒にいることで得られる心の満足がもう得られないことを感じているのです。

織田さんが言うように、助け合って生きていく相手を失うという「失恋」は、人間にとって心の満足が得られないということで辛く、引きずってしまって当たり前のもの。辛くない失恋なんてないのであれば、いかに乗り越えるかが大事になります。

■辛いときは何をしたらいい? 働く女性が立ち直るための方法

失恋の辛い気持ちから、何とかして立ち直るにはどんなことをすればいいのでしょうか。どんなことをして失恋の痛手から立ち直ったのか、働く女性たちの対処法をまとめてみました。

<カラオケに行く>

・「カラオケ。とりあえず声を出してストレス発散」(30歳/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)

・「ひとりカラオケ。大声を出すのもすっきりするし、ひとりで号泣することもできる。感情を大きく出せば少しは気がまぎれると思う」(30歳/学校・教育関連/秘書・アシスタント職)

大声で泣くこともそうですが、カラオケなどで大きな声を出すというのは、ストレスなどの発散においては大きな効果があるようです。すぐに立ち直ることはできないかもしれませんが、少しずつ立ち直るためのきっかけにはよさそうですね。

<友だちと遊ぶ>

・「友だちとお酒を飲みに行ったりしゃべったりして話を聞いてもらう。思っていることを吐き出してしまうのが一番だと思う」(29歳/情報・IT/秘書・アシスタント職)

・「友だちととことん飲む。嫌なことを引きずらないように1日バカ騒ぎする」(25歳/医療・福祉/専門職)

ひとりでいるとどうしても気分がめいってしまうものではないでしょうか。そんなときは、多少無理をしてでも、友だちと遊ぶことで寂しさを紛らわすことができそうですね。特に慰めてもらうのではなく、いつもと同じように遊ぶというのがいいのかもしれません。バカ騒ぎをして発散するというのもよさそうですね。

<次の恋を探す>

・「次の相手を早く見つけること。男を忘れるには男で上書きするしかない」(28歳/医療・福祉/販売職・サービス系)

・「新しい恋をする。いつまでも落ち込んでいても、失恋がなかったことになるわけじゃないので、思い切って新しい出会いを求めたほうがいい」(30歳/学校・教育関連/秘書・アシスタント職)

早く次の相手を見つけるのが一番なのかもしれません。ほかに好きな相手ができれば、前の相手のことは自然と忘れていってしまうものなのではないでしょうか。

<時間が解決してくれるのを待つ>

・「時間ですかね。結局過ごした時間が長ければ長いほど思い出とかあると思うので、それは結局自然に忘れることや客観視できるようにしなきゃ、解決しないと思います。なので、時間をいつも通り過ごすということが大切なのではないでしょうか」(25歳/医療・福祉/専門職)

・「時間が経てば勝手に立ち直る。恋愛が人生のすべてではないので、時間が勝手に解決する」(33歳/医療・福祉/専門職)

一緒に過ごした時間が長ければ長いほど、時間はかかってしまうかもしれませんが、失恋の痛手も時間とともに和らいでいくものです。

失恋から立ち直るにはいろいろな方法がありますよね。基本的には、ある程度の時間が必要になるのかもしれませんが、少しでも早く前向きに考えられるように、いろいろな方法で気を紛らわすことが必要となりそうです。自分に合った方法であれば、意外と時間もかからないのかも。大声で歌ったり、友だちに話を聞いてもらうことで、自分の中のマイナスのオーラを外に出してしまえれば、立ち直るのも早いかもしれませんね。

■働く女性がオススメ! 名言や漫画、音楽などをチェック

失恋から立ち直るには、他人の言葉や音楽、またドラマなどからも影響を受けることが多そうです。どんな名言や音楽、ドラマが効果的だったのでしょうか。意外に失恋もので共感することもあれば、まったく恋愛とは関係ないものから、元気や勇気をもらうということもありそうです。女性たちが元気を取り戻した言葉や漫画・音楽などを紹介します。

<これで明日もがんばれる、勇気づけられた名言>

・「“時間が解決してくれる。時間はあなたが思っているより偉大だよ”という言葉で立ち直れた。何かせずとも、忘れられる、立ち直れると気づかせてくれたから」(24歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

・「“あの人にはもったいなかったよ。別れて正解!”という友だちの言葉」(27歳/その他/事務系専門職)

・「友人に“ほかにも男はたくさんいるから”と言われた」(32歳/農林・水産/その他)

自分以外にも失恋から立ち直った人は大勢いますよね。そんな過去の経験から、友人などから言われた言葉は心に響くものがあったりします。当たり前のことなのかもしれませんが、改めて言葉にすることでより元気づけられるのかもしれませんね。

<失恋したときに読むといい漫画>

・「『ハチミツとクローバー』(羽海野チカ)。恋愛だけじゃなく人との触れ合い方を教えてくれるから」(33歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)

・「『ONE PIECE』(尾田栄一郎)。ルフィたちの冒険に比べたらちっぽけな悩みだと思う」(30歳/その他/事務系専門職)

・「『東京タラレバ娘』(東村アキコ)。最近の流行ですが、へこんでいる暇なんてないとカツを入れられる作品」(30歳/ホテル・旅行・アミューズメント/経営・コンサルタント系)

小説・漫画からも失恋時の傷心を癒してくれるものもありますよね。失恋の痛手なんか小さなことと思わせてくれるような作品が、元気を与えてくれるようですね。

<失恋したときに聞くといい音楽>

・「西野カナのアルバムをひたすらリピートする。失恋の歌も多いし、ハッピーな歌もあるけど、聞いてると感情移入できる部分があって、涙が流れるときもあるし、前向きに次の恋を探そうと思えるときもある」(27歳/医療・福祉/専門職)

・「HYの366日。忘れる、とかではなく思い出を反すうできて、辛かった気持ちにどっぷり浸かれる、ひたすら泣けてスッキリする」(27歳/医療・福祉/専門職)

・「back numberの曲。どの曲を聞いても、自分の姿に重ね合わせることができて素直に泣くことができる」(26歳/医療・福祉/事務系専門職)

失恋したときは、泣くことで心も癒やされるのではないでしょうか。失恋ソングなどでは自分もその歌詞に共感できる部分もあるでしょうから、自然と涙があふれてくるのかもしれません。泣ける曲を聞いて泣くことでスッキリできれば、気持ちが切り替わるきっかけになりそうです。

<失恋したときに見るといい映画>

・「『プラダを着た悪魔』。いろいろとやる気が出る」(32歳/その他/クリエイティブ職)

・「『セックス・アンド・ザ・シティ』。世界にはいろんな人がいるんだ、自分なんてたいしたことなかったと思える」(27歳/医療・福祉/専門職)

・「ジブリ系。癒やされるし、最後には笑顔になれてあたたかい作品が多いから」(27歳/その他/販売職・サービス系)

失恋したときは、元気の出る作品か、癒やされる内容がいいようです。恋愛とは関係のなさそうな作品であっても、のめり込むことによって気分転換ができそうですね。

働く女性たちが失恋したときにオススメする、さまざまな作品が挙げられました。興味を引かれたものから見てみるといいかもしれません。また、自分の好きなものを見る、というシンプルな方法でも効果があるかもしれませんね。

■専門家に聞く! 失恋から立ち直るための2つの秘訣

辛い失恋から立ち直って、また明るく楽しい毎日を送りたい! そんなあなたに、男女の心理にくわしい心理コーディネーターの織田隼人さんに聞いた、失恋から立ち直るための2つの秘訣を紹介します。

<秘訣その1:失恋を認めること>

一時的に心の傷は広がってしまいますが、これ以上傷つかない程度まで「自分は失恋したんだ」ということを認めてしまえば前向きに動き出せるようになります。失恋から目を背けていると、どうしても失恋したという事実に気づきたくないけれど心のどこかで気づいているがために、ずっと自分を苦しめ続けてしまいます。

失恋を認めることで「何をやっても無駄」と理解でき、その後に「それなら次に進もう」という気持ちになることができるのです。

<秘訣その2:ぽっかり空いた心の穴を埋めること>

傷ついたままではどうしても辛い思いから抜け出せなくなってしまいます。しかし、人は恋愛以外にも人のつながりを持っているので、別のつながりであっても心の穴を埋めることができます。

友だちと遊びに行ったり、仕事に熱中したり(仕事とは本質的には誰かの役に立つことで成り立つので、心の穴を埋めやすいです)、ほかの男性と遊びに行ったり、料理の腕を磨いたり、なにか工作や手芸などでものづくりをしたりするのもいいでしょう。

人と接したり誰かの役に立つこと、何かを作ることをやれば、少しずつではありますが、心の穴を埋めていくことができます。

<失恋は、やさしさや気づきを与えてくれるもの>

失恋は辛いことではありますが、辛い経験によって人にやさしくなれたり、自分自身がいろいろ気づくきっかけにもなります。現実を直視することは一時的には辛いかもしれませんが、明日より元気になるためにちょっとがんばってみてください。

織田さんのアドバイスを実践することで、失恋から立ち直るきっかけをつかめるかもしれません。失恋を引きずっている女性は、ぜひ試してみてくださいね。

■まとめ

アンケートの結果からもわかるように、失恋の経験のある女性は多いもの。その相手に対しての思いが強ければ強いほど、それがダメージとなってしまいます。その痛手をいかにして乗り越えるかという点で、さまざまな対処法が挙げられました。失恋した際には、前向きに立ち直ることができるよう、ぜひ上記の経験談やアドバイスを参考にして実践してみてくださいね。

(監修:織田隼人、文:ファナティック)

※画像はイメージです

※マイナビウーマン調べ
調査日時:2017年1月30日〜1月31日
調査人数:347人(22〜34歳の女性)