男性は太ると性欲が衰えるのか? EDに悩む中高年男性からの質問で比較的多いのがコレだ。
 性感研究の第一人者で医学博士の志賀貢氏がこう回答する。
 「太る=性欲減退とは言い切れません。ただ、体脂肪が増えると女性ホルモンの分泌が盛んになるのは事実。その結果、男性に限り性欲は衰えると言えます」

 例えば、力士のように太ってはいるが筋肉量も多く、体脂肪が少ない肉体は問題ない。しかし、筋トレなどをせず、ただ単純に太ってしまった場合、体脂肪も増えていると考えられるために性欲も弱くなるという。
 「よほど日頃から運動をしていない限り、中高年男性のほとんどは体脂肪も増加しています。たまに、男性なのにオッパイが大きい人がいますよね。あれは単に肉が付いただけでなく、女性ホルモンの影響で本当に“巨乳”になっていると言えるのです」

 男で巨乳…。実はコレ、笑いごとではないのだ。
 「女性ホルモンの分泌が盛んになると、性格はもちろん、仕草や所作も女性的になるんです。見た目はオジサンなのに女っぽい…そんな事態に陥りかねないのです」

 それどころか、セックスに対しても女性的となる。
 「自分からガンガン迫るオス的な要素がなくなり、受け身になりがちとなる。加齢とともに騎乗位が好きになったり、フェラチオをされるのが一番楽で気持ちイイと考え出したりしたら、かなり危険信号です」
 アナタは大丈夫だろうか。

 さらに言えば、男性ホルモンの分泌が盛んな時期は、女性を見るだけでムラムラすることが多い。しかし、体脂肪が増え始めると、そうした男性的な性欲が激減する。
 「そのため、セックスよりも恋愛をしているほうが楽しいといった考えも生まれるんです。そもそも、この考え自体、女性的なんです」

 もちろん、女性的になることが悪いわけではない。ただ、死ぬまで現役でいたい限り、やはりオス的な部分を失ってはいけない。
 「もし最近、自分の体や考え方がどこか女性的になっていると感じたら、まず体脂肪を落とすこと。そのために必要なのは、筋トレといった無酸素運動をしつつ、ジョギングなどの有酸素運動をすることです」

 有酸素運動と筋トレを同時にしなければ、体脂肪はスムーズに落ちてはくれないという。
 「効率のよいやり方としては、最初に筋トレをします。腕立て伏せでも腹筋でも構いません。そして、20分ほど筋トレをした後、20分ほどジョギングやウオーキングをするのです」

 なぜこの方法が最も効率がいいのか。その理由は、有酸素運動では20分ほどして、ようやく脂肪が落ち始めるからだ。
 「つまり、20分走るだけではダメということ。そのあとに脂肪が燃焼するので、最低でも30分は走らないといけません。しかし、その前に筋トレをしておけば、走り出す頃には脂肪燃焼が始まっているため、走ったぶんだけ脂肪も落ちてくれるんです」

 忙しい毎日、トレーニングはキツいかもしれないが、オバサンのようなオジサンになりたくなければ頑張るしかない!

志賀貢
医学博士。内科医として診療する傍ら、260作以上の小説やエッセイを執筆。また、性感研究の第一人者で『かなりHな夜の教科書』(河出書房新社)など、医学的見地に基づいたセックス&口説き術にまつわる著書も多数ある。