日本人の死亡原因第1位とされるがん。主に食生活や生活習慣の乱れが影響するとされ、まさに現代社会における副産物と言えるでしょう。しかしがんにかかる要因となるのはそれだけではありません。細菌やウイルス、寄生虫の感染によるものが、がんの原因のうち2割も占めているのです。

ウイルス・細菌感染で起こるがんが20%も

国立ガン研究センターによれば、日本人のがん患者のうち、もっとも多いとされる要因として食習慣と喫煙をあげています。しかし驚いたことに、感染症に起因するがんも高い割合で、つまり20%も占めています。国際がん研究機構(IARC)の2003年の報告では、感染症に起因するがんは先進国では9%であるのに対し、発展途上国では23%になるとしています。日本の感染症によるがんの割合はとても高いのです。

感染で起こりやすい胃がん・肝臓がん・子宮頸がん

日本において感染症によるがんで多いのは、主に胃がん、肝臓がん、そして子宮頸がんです。

●胃がん

原因となるのはヘリコバクター・ピロリ菌。かつてまだ衛生事情が整っていなかった時代に、水や食品からピロリ菌にかかることが多く、現在でも50歳以上の約8割がピロリ菌に感染していると考えられるそうです。感染しているからといって、必ずしも胃がんになるというわけではありませんが、胃がんになるリスクが高くなるそうです。

●肝臓がん

原因の9割が、肝炎ウイルスによるものと言われる肝臓がん。以前問題となりましたが、輸血や医療行為における注射器の使い回し、ウイルス感染している血液を血液製剤とすることで、肝炎ウイルス感染者が広がりました。肝炎ウイルスに感染していると、肝臓がんになるリスクが高くなります。しかし現在では肝炎ウイルスに感染している場合は、ウイルス駆除やワクチン接種により肝臓がん予防できるそうです。

●子宮頸がん

子宮頸がんの原因は、そのほとんどがヒトパピローマウイルスの感染とされています。主に性交渉による感染が多く、若い世代で増えていますす。一言にヒトパピローマウイルスといっても、その種類は100以上にも及び、一般にヒトパピローマウイルスは、性交渉により誰もが感染しやすいウイルスです。だから感染したからといって子宮頸がんにならないことも多く、わずか数種類のウイルスが、子宮頸がんを引き起こすリスクを持っています。

予防のためには定期検診を!

がんになる原因として、生活習慣との結びつきを強く言われますよね。しかし感染症によるものも少なからずあります。いつどういう原因でがんにかかるか分からないもの。自分の身を守るためにも、定期検診を受けておきましょう。

 参考国立ガン研究センター全国健康保険協会

writer:Akina