Doctors Me(ドクターズミー)- デリケートゾーンのおできは放置厳禁!外科手術が必要となる症状とは?

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人にはなかなか言えないデリケートゾーンの悩みの一つに「おできができてしまった」という経験がある方もいるかと思います。

おできと言えど、ニキビのようなものから、水ぶくれや潰瘍になるものまで様々ですが、原因もそれぞれ異なるため注意が必要です。

今回はデリケートゾーンにできるおできの原因や症状、それぞれの治療法について医師に解説していただきました。

目次


デリケートゾーンに出来るおできの種類

毛嚢炎



■ おできの特徴
赤いブツブツがある場合や、悪化すると膿がたまった硬いおできができることもあり、深在性毛嚢炎と呼ばれます。

ニキビと症状が似ていますが、ニキビ治療薬を塗ったりすると逆に悪化する危険もあります。

■ おできが出来る場所
デリケートゾーン以外にも、毛穴のある部分であれば、どこにでもできる可能性があります。

■ 原因
毛根を保護するために包んでいる毛嚢という組織が、ブドウ球菌などの細菌感染をして発生します。

運動による汗や、生理などで皮膚が長く湿った状態となったときにも多く発症しますので、夏に多い病気です。

■ 症状
浅い場合は痛みやかゆみはあまりなく、深く、膿を持っているような場合には軽い痛みが出ます。

悪化すると、発熱や倦怠感をともなうケースもあります。

■ 治療方法
抗生物質の内服などを行うことがありますが、効果が薄い場合は、外用薬使って治療します。

重度に悪化し膿がたまってしまったら、切開して膿を出す外科手術をしなければいけない場合もあります。

尖圭コンジローマ



■ おできの特徴
性器付近にニワトリのトサカみたいな「鶏冠状」や、または乳首のような形をした「乳頭状」のイボができます。

色は白っぽいいぼから、黒っぽい茶色のいぼまでさまざまで、大きさも1mm程度から数cmまでとバラつきがあります。

■ おできが出来る場所
大陰唇や小陰唇といった外陰部、また膣や膣前庭、子宮頚部などが性器付近が好発部位です。

■ 原因
一部のヒトパピローマウイルス(HPV)によって起こる性感染症のひとつです。

性交渉であったり、接触によって感染が広がり、母親が感染していると出産時に子供に感染することもあります。

■ 症状
性行為などによる感染の後2〜3カ月から半年もの潜伏期間をおいて発症し、痛みやかゆみなどの感覚はほとんどない場合が多いようです。

女性が尖圭コンジローマを発症した場合には、おりものが増える場合があります。

■ 治療方法
CO2レーザー蒸散法や液体窒素による凍結法、また電気メスによる焼灼(しょうしゃく)などの外科手術を行う場合があります。

自然治癒することもあるにはあるそうですが、稀に高リスク型のウイルスに感染している恐れもあり子宮頚がんなどに発展する恐れもあります。

粉瘤



■ おできの特徴
皮下にできる粘液の溜まった袋状のおできで、触ると皮膚の下に大きさ1cm前後の、比較的軟らかく丸いできものとわかります。

おできの中央に黒い点があり、圧迫するとその点の部分が開口し、どろどろした白くて臭い物質が出てくる場合があります。

■ おできが出来る場所
陰部にもできますし、身体のほかの箇所にできることもあります。

■ 原因
汗を作る皮脂腺の出口が、垢など身体の老廃物によってふさがってたまったものと考えられています。

出口がふさがって行き場のなくなった汗等の分泌物が溜まりますので、よく汗をかくところが多いようです。

■ 症状
通常はほぼかゆみや痛みもなく、放って置けばそのままか、あるいは徐々に小さくなります。

しかし感染を合併すると、熱くなって、痛みも出ますし、ひどい場合にはおできが破れ、膿となった内容物が出て悪臭を放ちます。

■ 治療方法
症状が軽ければ、抗生剤の入った軟膏を塗るなど抗生物質を内服すると良くなることが多いです。

しかし感染を合併した場合は手術で切開、摘出する場合もあります。

性器ヘルペス



■ おできの特徴
水ぶくれのようなぶつぶつのようなおできができたのち、赤くただれたように悪化していきます。

■ おできが出来る場所
性器である膣の入り口や、外陰に出来る場合が多く、子宮や膀胱まで及ぶ場合もあります。

■ 原因
性交渉による性感染症で、単純ヘルペスウイルス2型の感染によっておこります。

近年では性行為の多様化、オーラルセックスにともなって、口唇に発症する例も認められています。

■ 症状
主に外陰唇周辺に、蝶が羽ばたくように左右対称に水泡を伴った潰瘍湿疹が出現し、初発の際特に強い痛みを感じます。

38度以上の高熱が出て、脚の付け根にある鼠径部リンパが腫れ、痛みとかゆみが続くため排尿困難や歩行困難になる場合もあります。

■ 治療方法
ヘルペスウイルスに効果のある抗ウイルス薬を内服したり、軟膏を使用したりします。

しかし、ヘルペスウイルスは一度体内に入ると、完全に排除されないため再発率が高い性感染症と言われております。

バルトリン腺嚢胞/バルトリン腺膿瘍



■ おできの特徴
大きなものでは直径数儖幣紊房陲譴△ることもあります。バルトリン腺膿瘍になると発赤、腫れが現れます。

■ おできが出来る場所
バルトリン腺とは大前庭腺ともよばれる分泌腺の一種で、性の膣の入り口左右にひとつずつ、バルトリン腺の排泄管が開口しています。

なので、排泄管開口部、大陰唇の後ろの部分や排泄管に出来る場合が多いです。

■ 原因
バルトリン腺が、ブドウ球菌、大腸菌、連鎖球菌などの細菌感染によると考えられています。

性交渉との関連が深く、性的に活発な各年代の女性に多く起こります。

■ 症状
発症してすぐに発赤して痛みを感じ、その後炎症が奥に達して、開口部をふさぐようになると膿が内部にたまって、腫れあがってきます。

炎症が排泄管の範囲を超えてバルトリン腺本体に及ぶと、さらに腫れがひどくなり、椅子に座れないほどの痛みを呈します。

■ 治療方法
菌にあった抗生物質を内服して治療する場合や、膿瘍がある場合には、手術療法の適応になります。

デリケートゾーンを清潔に保つ正しいケア


清潔を保つ


お肌に合ったデリケートゾーン用の石鹸などを使って、清潔にケアしましょう。

清潔な下着を身につける


日々、洗濯済みの清潔な下着を身に着け、おりものシートなどを使いムレを予防するのも効果的です。
 

トイレの際も注意


排便や排尿後は、大腸菌がつかないよう、前から後ろにむかってふく、陰部に触れる際は手をしっかり洗うなどがあります。

コンドームを使用


性交時には、コンドームなどを使用し衛生状態を清潔にすることも大切です。

デリケートゾーンケアで注意すること


石鹸選びは慎重に


香料が強烈なものだと匂いが混ざったり、成分そのものにかぶれてしまったりすることがあります。自然な成分で作られた、泡立ちの良いお肌に優しい石鹸を選ぶとよいでしょう。

膣の中を石鹸で洗わない


膣内の良い常在菌を洗い流してしまう可能性があります。

どうしても膣内を洗浄したいときは、膣内洗浄剤を使って洗いましょう。

アンダーヘアもしっかり洗う


陰毛に経血が付くと、雑菌が繁殖しまう原因になります。

デリケートゾーンのムレ対策にもなり、雑菌の繁殖を抑えることができますので、アンダーヘアもしっかり洗いましょう。

生理中のナプキンを取り換えない


生理中などにナプキンを頻繁に取り換えないなどで細菌が繁殖してしまうケースもあります。生理の時はナプキンを清潔なものにとりかえましょう。

また、おりものが多い場合は、おりもの用のシートを使用し、こちらも頻繁に取り換えるようにしましょう。

デリケートゾーンのおできは市販薬で治る?


多くの場合は専門医の治療が必要になりますし、その前に正しい診断も重要ですから、はじめてあらわれた症状に対して自己判断で市販薬を用いるのはあまりおすすめできません。

特に、ニキビと症状が似ている毛嚢炎にニキビ用治療薬を塗ると、悪化する場合もありますので要注意です。

デリケートゾーンに異変を感じたら、恥ずかしがらずに医療機関を受診しましょう。

人に相談しにくい…デリケートゾーンに関するお悩み相談例

質問1:陰部に小さいぷっくり腫れたものが出来てしまっています



■ 相談者(10代女性)
陰部に小さいぷっくり腫れたものが出来てしまっています。
触ったり、座るときに擦れたり、尿をする時などひりひりと痛みを感じてしまいます。

病気なのでしょうか?

■ 医師からの回答
性器ヘルペスの可能性がありますので、皮膚科か泌尿器科を受診してください。

皮膚科の方が女性医師が多いので受診しやすいかもしれません。

質問2:鏡で膣をみてみると真っ白でした



■ 相談者(20代女性)
デリケートゾーンのかゆみがときどきあり、鏡で膣をみてみると真っ白でした。
カンジタだと思い市販の薬を使用していますが、膣錠をいれてすぐに膣の入り口がかゆくなります。

また、おりものが白ではなく黄緑色です。

カンジタで黄緑色のおりものはありえるのでしょうか。

■ 医師からの回答
かゆみがあり、黄緑色のおりものがある時はクラミジアなど、別の感染症の場合もあります。

落ち着いてきているようであればいいですが、続く時は、一度婦人科に受診されるのが安心です。

質問3:陰部のニキビ



■ 相談者(30代女性)
陰部、ちょうど下着ラインの同じところにニキビが出ます。
何か改善方法はありますか?

なぜできるのでしょうか?

■ 医師からの回答
陰部のニキビは毛嚢炎が考えられます。

女性のデリケートゾーンの皮膚は敏感で、皮膚症状が出易い部位になります。
汗をかいたあとにすぐにふけないなどで不潔になってしまったり、ナプキンや下着でむれたり、免疫力が低下することで、発症することがあります。

通気性の良い下着を使用する、ナプキンはこまめに変える、陰部を清潔に保つなどで、予防できる可能性があります。

最後に医師から一言


恥ずかしさから受診を迷われる方も多いと思われるデリケートゾーンのおでき。

悪化してしまうと処置が大きくなってしまうので、早めに相談しましょうね。

(監修:Doctors Me 医師)