チェコ・プラハにある米政府による出資報道機関、ラジオ・フリー・ヨーロッパ/ラジオ・リバティー(RFE/RL)本社でAFPの取材に応じる同社トップのトーマス・ケント氏(2017年2月20日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】米政府が出資する報道機関、ラジオ・フリー・ヨーロッパ/ラジオ・リバティー(RFE/RL)が、新たにロシア語の24時間ニュース専門チャンネルを開設した。約30年前には東欧共産圏の全体主義国家の転覆に一役買った報道機関が再び、ロシアに挑戦状をたたきつける。

 チェコの首都プラハ(Prague)に今月公式に開設されたニュース専門チャンネル「現在の時刻(Current Time)」が対象とする視聴者は、旧ソ連地域を中心とする2億7000人超。ロシアの国営メディアを通じて伝わるロシア政府が主張する現実とは異なるニュースや見解を提供していくという。

 ロシアによる2014年のクリミア(Crimea)編入や15年のシリアへの軍事介入により、ロシアと欧米諸国の関係は冷戦終結以降で最も冷え込んでいる。

 ロシアでは早速非難の声が上がっている。ロシア国営テレビのトーク番組の司会を務め、同国の情報操作の先導役として知られるドミトリー・キセリョフ(Dmitry Kiselyov)氏は、RFE/RLの新設ニュース専門チャンネルをペテンと評している。同氏は先週国営テレビで、詳細や不正行為の証拠には一切触れず「ロシアのプロパガンダと闘うと称して、ほぼ資金洗浄に近いことを行っている」と非難した。

 今回、RFE/RLは米国営ラジオ放送ボイス・オブ・アメリカ(Voice of America)との共同出資でこのニュース専門チャンネルを開設した。

 RFE/RLは23か国26か国語で、ボイス・オブ・アメリカは2億3600万人を対象に45か国語以上でそれぞれ放送されている。
【翻訳編集】AFPBB News