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上海航天機電は2月28日、高効率な太陽電池(PV)モジュールとして、単結晶PVモジュール「HyperC」、多結晶PVモジュール「Hyper Black」、両面受光N型ダブルグラス5BBモジュール「銀河(Milky Way)」の3シリーズを国内で販売すると発表した。

HyperCは、同社独自の裏面パッシベーション・セル(PERC)技術を採用し、裏面反射効率を90%に高めたことで、セルの最大変換効率21.2%に高めており、60セルモジュールの出力は300W以上を達成しているという。

また、Hyper Blackは、ダイヤモンドワイヤカット技術を用いることでコストを低減したモジュールながら、ウエストブラックシリコンエッチング(MACE)技術を採用することで表面反射率を低減、これによりセル変換効率を従来比で0.3〜0.5%の向上を図ることが可能となり、PERCと組み合わせることで、量産セルの平均変換効率19.6%を達成。60セルモジュールで280W以上の出力を実現したとする。

さらに、銀河は、平均変換効率21%以上を実現した第2世代の両面受光型N型セルモジュールの採用により、60セルモジュールで330W以上の出力を達成可能だが、日本市場向けに小型化をはかった50セルのダブルガラスモジュール(出力240W)も用意したとしている。

同社の日本法人は2013年11月に設立。すでに全国13カ所のメガソーラーにて活用されるなどの採用例もあるが、出荷容量としては、2014年度で240MWを記録したものの、その後、2015年に130MW、2016年でも148MWと電力買取価格の引き下げに併せる形で必ずしも右肩上がりとは言えない状況が続いてきた。実際に同社も産業用と住宅用に市場を分けてみた場合、産業用の実質成長は鈍化傾向にあるとの見方を示している。とはいえ、住宅用については、ゼロエネルギー住宅需要が今後も高まっていくことが見込まれていることから、新たな市場が生み出される可能性が期待されるとし、今回の3シリーズを産業、住宅の双方に展開していくことで、成長を狙っていくとする。

その市場拡大の方法だが、これまで同社はOEM販売を基本路線として進めてきており、今後もその方針に変更はないとしており、新たなパートナーの開拓もすでに複数社と進めているとしている一方で、住宅用を中心にオリジナルブランドでの展開も進めていくことを検討していくとしている。

なお、2017年の日本地域での出荷容量については2016年の1.4〜1.6倍程度を見込むとしているほか、2019年を日本市場における1つのターゲットイヤーに位置づけており、その橋頭堡の確保などを着実に進めていきたいとしている。

(小林行雄)