中国メディア・第一財経は26日、今年の春節機関に観光を訪れた中国人観光客が昨年までに比べて大きく減少し、免税店が苦境に立たされていると報じた。(イメージ写真提供:(C)jackmalipan/123RF)

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 中国メディア・第一財経は26日、今年の春節期間に韓国を訪れた中国人観光客が昨年までに比べて大きく減少し、免税店が苦境に立たされていると報じた。

 記事は、中国国家観光局の統計で、今年の春節期間に国外を訪れた中国人が約615万人と前年の春節期間に比べて7%近く増加して過去最高を記録したと紹介。タイや日本を訪れる人がますます増える一方で「韓国に押し寄せていた中国人観光客の波が、突然引いた」とし、特に済州島を訪れた中国人観光客が昨年に比べて約2割減少したことが現地の観光協会の統計で明らかになったと伝えた。

 また、「韓国の各免税店は手ぐすねを引いて春節の大商いの準備をしていたが、思いもよらないことに、期待に満ちていた春節が『悪夢』になってしまった」と説明。近年出現した新しい免税店では販売額が昨年より4割も減った所があるとする関係者の話を紹介している。

 記事は、韓国を訪れる中国人観光客の数が単純に減っただけではなく、その形態にも変化が出ていることを指摘。昨年訪韓した中国人観光客のべ806万人のうち、個人観光客の割合が70%となり、12年の45%に比べて大きく上昇したことを伝えた。その背景には中国国内法規の影響で低価格のツアーが減少したこと、中国人観光客の若年化があると説明した。

 そして、この変化に韓国の免税店業界も「ショッピングのほかにも文化パフォーマンス、展示などを楽しめる、ワンストップサービス」などの新機軸を模索し始めていると紹介する一方、専門家からは「実際、大多数の中小の免税店は、著しく旅行会社のツアーに依存しており、先行きは楽観視できるものではない」との見方が出たことを伝えている。

 ツアー客と個人客の割合に変化が出ているのは、日本を訪れる中国人観光客についても同じだ。ツアーでは起こりがちな「みんながどんどん買っているから自分も買う」という心理は、個人旅行では働きにくくなる。ショッピングはもちろん、それ以外にも楽しめる場所にしなければ、中国人観光客の「波」はどんどん引いていくことだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)jackmalipan/123RF)