26日、新華社によると、世界自然保護基金(WWF)海洋プログラムの責任者であるジョン・タンザー氏が「日本の美食によってクロマグロが絶滅の危機にひんしている」と語っている。

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2017年2月26日、新華社によると、世界自然保護基金(WWF)海洋プログラムの責任者であるジョン・タンザー氏が「日本の美食によってクロマグロが絶滅の危機にひんしている」と語っている。

国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物のリスト)には3種類のマグロが掲載されているが、同じくリストに挙げられているジャイアントパンダよりも絶滅の可能性が高いとされている。

ジョン・タンザー氏は、太平洋クロマグロが多く生息する北太平洋の温帯海域では、日本が過剰に漁獲していると分析。太平洋クロマグロは長期間にわたって個体群の少ない状態にあり、最新の調査研究でも過剰な漁獲が続き、繁殖数は本来の自然な環境の2.6%にまで低下していると試算されている。

タンザー氏は減少の背景には日本におけるマグロの高い需要のほか、日本政府の消極的な姿勢や対策不足があると指摘。科学的根拠の上に長期的な回復計画を実施するため、太平洋クロマグロの全面的な漁獲禁止を提案することになると強調した。

なお、日本の高い需要を背景に、大西洋クロマグロも危機的な状況に置かれている。ある研究では、漁獲量の80〜90%が日本の食卓に上がっているとされる。南半球に生息するミナミマグロも日本の需要から繁殖数が本来の9%にまで落ち込んでいると試算されているという。(翻訳・編集/岡田)