24日、韓国・SBSテレビは、韓国でこのところ問題になっている中国人観光客のマナー違反の数々を取り上げ、「中国人が海外でだけ『アグリー(醜い)・チャイナ』の側面を見せるのには理由があった」と伝えた。写真はソウル・金浦空港の中国人観光客。

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2017年2月24日、韓国・SBSテレビは、韓国でこのところ問題になっている中国人観光客のマナー違反の数々を取り上げ、「中国人が海外でだけ『アグリー(醜い)・チャイナ』の側面を見せるのには理由があった」と伝えた。

中国人観光客に特に人気の済州島(チェジュド)の空港は、中国人客が捨てていく免税品の包装紙や袋などで出発ロビー付近が毎日のように「ごみ捨て場」と化していると最近話題になった。この他にも、ホテルの客室に不要になった下着などを大量に置いていく、禁煙区域でたばこを吸い、路上に唾や痰を吐く、そして子どもに店の片隅でおしっこをさせるなど、中国人によるマナー違反は韓国メディアでこれまで何度となく取り上げられてきた。

記事はこうした中国人の行動の原因を、中国の社会構造と現代史の中に探すことができると指摘する。まず、中国人は生まれてから墓に入るまで、「家」「単位」「党」という三つの「制約」を受けるという。「家」は家族や親戚などを含む概念、「単位」は職場など個人の生活に密接に関係した組織を指す概念、そして「党」は中国共産党を指す。中国人はこれらの社会構造の中で礼を失したりエチケットを守らなかったりすれば社会的に葬られる恐れがあり、その反動の意味もあり海外に出ると解放され、逸脱した行動をみせるとの説明だ。

また、長く共産党独裁体制の下にあり、いわゆる「市民社会」が形成されるチャンスがなかったことも要因の一つだという。その後取られた改革開放政策が「黄金万能主義」「利己主義」という副作用を生み、世界屈指の経済大国となった今も、個人と社会の成熟度が高い経済力に追い付いていないというのだ。

韓国のネットユーザーからはこの報道に多数のコメントが寄せられたが、その説明に納得できた人は少数のようだ。「中国でもやってることをそのまま外国でやってるだけだよ。何が逸脱だ?」との声が最多の共感を得たほか、「またでたらめを」「この記者は中国に行ったことがないんだね」「もともとの国民性でしょ」「中国に10年以上暮らしたが、中国人は骨まで無秩序が染み付いていると思う」「『中国ではマナーを守っている』という部分に吹き出した」などのコメントが並ぶ。

また、「だから国が法的規制をしないと駄目なんだってば。韓国でポイ捨て、立ち小便、大声で騒ぐ、などした場合には罰金か追放措置にするという書類に押印させてから入国させないと」「済州島のノービザ制度はなくすべきだ」など、対策の必要性を訴える声も多く寄せられた。(翻訳・編集/吉金)