金沢がぐっと身近になったのは、何といっても2015年3月に開業した北陸新幹線のおかげだろう。金沢−長野間が開通し、東京から金沢まで最速2時間28分で結ばれた。さらに金沢−敦賀間も2022年度に完成予定だ。

 アクセスが便利になったことで、特に若い女性たちからの人気が高まった。「女子旅」のおすすめスポットとしてあらゆるメディアで取り上げられたのも記憶に新しく、あるアラサー女子は、

「金沢は伝統文化と美食が楽しめる大人の街っていうイメージ。21世紀美術館のプールで写真を撮って、インスタグラムにアップしたい」

 と旅行を計画中だという。

富山、福井の人たちが羨ましがっている
孤高の街「金沢」

 はじめに石川県の地理をおさらいしておこう。県のガイドによれば、「石川県はおやゆび県」「おやゆびの形と覚えてください」とある。左手の手のひらを自分に向けて見たときに、手のひらを本州とすると、親指の位置に当たるのが石川県ということらしい。本州の日本海側の中心部にあたり、能登半島が突き出し、三方を海に囲まれている。

 県内は、北部の能登エリアと南部の加賀エリアに分けられるが、金沢市出身者に言わせれば、「金沢かそれ以外か、という分け方のほうがしっくりくる」とのこと。北陸3県として並べられる富山県、福井県、さらに、南部で隣接している岐阜県のどれにも「仲間意識もライバル意識もさっぱりない」という。物議を醸しそうだが、金沢市出身者の声をあえてそのまま紹介すれば、「富山、福井の人たちは金沢を羨ましがっている」(金沢市出身の40代男性)そうだ。

 ポイントは石川ではなく「金沢」という点だ。友達もライバルもいない、孤高の街・金沢。そのプライドがどのように育まれたのかを語るにあたっては、加賀百万石の歴史が切っても切り離せない。

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