日本人の長寿は世界的にも有名で、特に女性の平均寿命は長らく世界1位の座を保ってきた。しかし、香港の平均寿命もまた長い。2015年には、日本の女性が87.05歳、男性が80.79歳となりいずれも過去最高となったが、香港は男女ともそれをさらに上回って世界一となった。ではなぜ日本と香港はこれほどまで寿命が長いのだろうか。中国メディアの青網は25日、その理由について分析する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本人の長寿は世界的にも有名で、特に女性の平均寿命は長らく世界1位の座を保ってきた。しかし、香港の平均寿命もまた長い。2015年には、日本の女性が87.05歳、男性が80.79歳となりいずれも過去最高となったが、香港は男女ともそれをさらに上回って世界一となった。ではなぜ日本と香港はこれほどまで寿命が長いのだろうか。中国メディアの青網は25日、その理由について分析する記事を掲載した。

 記事は、まず香港人の寿命が長い理由を3つ挙げた。香港の学者によれば、質が高くて手ごろな価格の公共医療、香港独特の飲食習慣、そして、完備された汚水処理システムが関係しているのだという。これに加えて記事は、香港では中国内陸部以上に漢方薬が普及していることも理由として挙げた。

 では日本の長寿の理由は何だろうか。日本では「漢方薬と西洋薬が共生」していると指摘。日本人は、急病の時は西洋の薬、鼻炎や胃腸など慢性の不調の場合は漢方薬というように使い分けるとした。漢方薬はもともと中国から来た薬だが、今では日本で広く受け入れられており、胃潰瘍に有効とされる柴胡桂枝湯(サイコケイシトウ)や、インフルエンザに有効とされる麻黄湯(マオウトウ)など約150種類の漢方薬に保険適用が認められているほどだ。こうした漢方薬は、今ではむしろ中国では人気がなくなっているという。

 中国では漢方薬の歴史の古さから「先祖代々の配合」、「秘密の配合」などの表現がよく用いられ、そのために漢方は迷信との誤解を招いたため、多くの人から攻撃されることになったと指摘。しかし、日本では、漢方が中国からの「外来文化」だったためこうした問題は生じず、客観的に西洋医学と比較することができ、受け入れられたのだと分析した。

 それで記事は結論として、日本と香港の寿命が長いのは西洋の薬と漢方薬の両方をうまく使用しているからだと主張。それゆえ、漢方薬を服用せず西洋の薬だけに頼る欧米では、平均寿命が日本や香港には及ばないのだと論じた。

 漢方薬の発祥は中国であるにも関わらず、本場の中国では漢方薬が軽んじられているというのはおかしな話である。しかし、中国の平均寿命が長くないのは、ほかにも環境問題や食品安全の問題も関係しているように思えるのは気のせいだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)