2月26日に新潟で製作発表会見開催

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 第27回山本周五郎賞と第151回直木三十五賞の候補となった伊吹有喜氏による小説「ミッドナイト・バス」が映画化されることになり、原田泰造が主演、山本未來、小西真奈美、葵わかな、七瀬公、長塚京三らが共演することがわかった。

 東京での仕事を辞め、故郷の新潟で深夜バスの運転手をしている高宮利一。ある夜、バスに乗車してきたのは、16年前に別れた妻だった……。東陽一、藤田敏八、大林宣彦、原田眞人、エドワード・ヤン、根岸吉太郎らのもとで助監督として活躍した竹下昌男がメガホンをとり、一度壊れた家族がそれぞれの岐路に立ち、葛藤しながらも再出発していく様子を、バスを利用する乗客たちを交え丁寧に描く。

 いまや実力派俳優としても評価が高い原田が、2004年の竹下監督作「ジャンプ」以来、約13年ぶりの映画主演を務める。撮影に向け「どこか傷つきながらも、一歩踏み出す男をどのように演じようか考えています。また今回の役どころが大型バスの運転手ということだったのですが、大型自動車免許を持っていなかったので取りに行ったんです。この映画が無ければ免許を取らなかったでしょうし、すごく貴重な経験をしました」と話し、「あたたかい作品ですので、みんなで真心こめて作っていきたいと思います」と意気込んでいる。

 さらに「不夜城」「WHO AM I?」「花影(2007)」などで知られる山本は、利一の元妻・加賀美雪役。「16年ぶりに元夫と再会するという設定で、改めて時間を振り返り、家族たちと一緒に過ごしながら、再出発していくまでのお話を描いているので、どのような関係をつくり、この女性が自分の今の家族のもとにまた戻っていくのかを模索しています」と述べ、「原田泰造さんは明るくてしゃべりやすいイメージがありますが、今は近づきすぎないよう、極力話しかけないようにしています(笑)」と明かしている。

 また、小西が利一の現在の恋人・古井志穂、葵が利一の娘・高宮彩菜、七瀬が息子・高宮怜司、長塚が美雪の父・山辺敬三に扮している。原作者の伊吹氏は、「それぞれの人生の“夜”を越えていく人々を描いた『ミッドナイト・バス』は、私にとって大きな転機となった作品です。執筆の際には新潟の皆様からさまざまなご助力を賜り、感謝の思いでいっぱいです。このたびの映画化のお話は本当にうれしく、新潟の人と街の魅力が多くの方々に伝わりますよう、心から願っております」と万感の思いを語っている。

 「ミッドナイト・バス」は、「ふしぎな岬の物語」の加藤正人が脚本を執筆し、「北のカナリアたち」の川井郁子が音楽を手がけた。3月1日から新潟県内でオールロケを敢行し、公開は2018年を予定している。