何よりも親友同士だった2人……ビル・パクストンさんとジェームズ・キャメロン監督
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 現地時間26日、心臓病手術後の合併症のため61歳で亡くなった米俳優ビル・パクストンさんの訃報を受け、友人のジェームズ・キャメロン監督とアーノルド・シュワルツェネッガーが追悼の言葉を発表した。

 キャメロン監督は1984年の出世作『ターミネーター』で、劇中に登場する悪党の一人としてビルさんを起用。『エイリアン2』(1986)では、お調子者の海兵隊員ハドソン役を与え、一躍ビルさんの名前を映画ファンに広めた。その後も『トゥルーライズ』『タイタニック』などキャメロン監督の世界的ヒット作に出演。沈没したタイタニック号に迫るドキュメンタリー『ジェームズ・キャメロンの タイタニックの秘密』でも共演している。

 Vanity Fair に向けた声明でキャメロン監督は「ロジャー・コーマンの超低予算映画の現場で出会って以来、僕と彼は36年にわたる親友同士でした。彼が映画のセットにやってきたとき、私はその手に絵筆をたたきつけて壁を指さし、『あれを塗れ!』と言ったんです。すぐにお互いの間に創造の火花が走り、友人になりました」と述懐。「この36年を思い返すと、一緒に映画を作り、企画を助け合い、スキューバダイビングに行き、互いの子供の成長を見守り、ロシアの潜水艦でタイタニック号の残骸まで潜ったりもしました。それは笑いと、冒険と、映画への愛と、互いへの尊敬に満ちた友情でした」と思いをつづった。

 さらに「ビルは、このデジタルで何でも手短にすませる時代にあって、美しくハートフルで、思いやりに満ちた手紙を書いてくれました。人との付き合いを大事にして、いつだってほかの誰かのことを気にかけていた。良いやつで、最高の俳優で、“創造のダイナモ”みたいな人間でした」と振り返ったキャメロン監督。最後には「オスカーに湧く騒音の中にあって、彼がスクリーンからもたらしてくれた喜びの時間ほどではなくとも、人々には少しだけこの素晴らしい男のことを思ってほしい。彼の死によって世界は小さくなった。彼がいなくて寂しいです」と締めくくった。

 また『トゥルーライズ』などでビルさんと共演したアーノルドもInstagramに追悼動画を投稿。「僕らはセットで素晴らしい時間を過ごしたものだよ。演じていようが、監督をしようが、脚本を書こうが、プロデュースをしようが、いつだって彼は映画と映画作りへの情熱に満ちていた。偉大な俳優で、才能に満ちた人で、なにより良き友人、親友の一人だ。彼がいなくなって、本当に寂しい」と故人をしのんだ。(編集部・入倉功一)