Doctors Me(ドクターズミー)- 春の汗は夏よりも臭う? 春に汗をかきやすくなる4つの理由

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急に気温が高くなり汗ばむ方も多い春。薄着すると脇や胸元の服の色が変わってしまったり、体臭が気になることも。

また、うっかり汗じみをつくってしまって、恥ずかしい思いするときもあるかもしれません。

そこで今回は春に汗をかきやすい理由、制汗対策、治療方法などにについて医師に解説していただきました。

目次


汗のメカニズム


汗は汗腺という組織で作られ、皮膚の表面に放出されます。汗腺にはエクリン腺アポクリン腺という二種類があります。

エクリン腺


主に体温調節に重要な役割を果たしており、手のひら、足の裏、顔面などに多く、頭皮、体幹、手足にはあまり見られません。

エクリン腺は全身に分布しますが、特に脇の下、手のひら、足の裏では、精神的緊張や感情の高ぶりによっても発汗が起こります。

アポクリン腺


アポクリン腺は脇の下や乳輪、会陰部の毛穴の根本のみにあり、二次性徴の際に分泌が活発になります。また、性周期とも関係して変化します。

脇の下のアポクリン腺の分泌物はアルカリ性であり、細菌により分解されると特有の臭いを放ちます。

春に汗をかきやすくなる4つの理由


春は汗をかきやすく、しかも強い臭いのする汗が出やすくなります。その理由として以下の4つが挙げられます。

気温差が激しい


春は1日の中で、また日によっての気温、気候差が生じやすく、衣服での体温調節も難しいことから汗をかきやすくなります。

冬に汗腺の機能が低下


冬の間汗をあまりかかず、汗腺の機能が低下しているため、さらさらした汗ではなく水分の少ないどろっとした濃縮した汗が出て、臭いが強くなります。

特に水分摂取が不十分だと汗が濃くなり、臭いも強くなりがちなので注意しましょう。

環境の変化


新生活が始まり、環境の変化からストレスが増え、緊張して汗をかく場面が増えることも1つの理由として考えられます。

花粉症の症状


春先と言えば花粉症ですが、花粉症の症状の1つとしてまれに発汗の増加を感じる方がおられます。

アレルギー症状が出ているときは免疫系や自律神経のバランスが崩れ、微熱が出ることもあり、体を冷やすために汗が増えているのかもしれません。

衣服に出来る汗じみの対処方法


汗がつくと変色するグレーなどの色の服を避ける
服の腋にくっつけるタイプの腋汗パッドを使用する
臭いの原因となる汗と皮脂を洗濯でしっかり落とす

市販の制汗剤を利用する際の注意点


汗腺の出口を薬剤で塞ぐことで汗を出にくくしているため、長時間の使用はおすすめできません。

また、汗や皮脂を細菌が分解すると臭いが強くなるため、抗菌効果のある製品も販売されています。

パウダー、スプレー、ロールオン、クリームなど多くの剤形で販売されていますので、生活スタイルに合わせて使用してください。

春の汗に対する治療、改善方法


内服薬


自律神経に働きかける抗コリン薬などを使用することがありますが、副作用もあり使用できないこともあります。
また、漢方薬での治療もおこなわれています。

ボトックス注射


汗を出す自律神経をブロックするため、腋にボツリヌス菌毒素を注入します。

神経ブロック注射


汗を出す自律神経の根本に、麻酔薬を注入する治療です。

胸部交感神経遮断手術


胸にある自律神経の根本を切断する手術で、特に手のひらに汗をかく場合に有効です。

超音波手術


腋のアポクリン腺を、超音波で破壊する治療です。

心理療法、カウンセリング


精神的緊張による発汗を和らげるために行います。

ツボ押し


手、腋には汗を抑えるツボがあるとされています。暑い時期にも着物姿の女性が汗をかきにくかったのは、これらのツボを着物の紐で圧迫していたからとも言われています。

最後に医師から一言


寒い冬を乗り越えて春が来たと思ったら、急な汗に悩まされる方も多いと思います。

ご自身に合った対策で無理なく汗対策をしましょう。

(監修:Doctors Me 医師)