米カリフォルニア州の空港で荷物検査を受ける乗客ら(2016年12月22日、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】米テキサス(Texas)州の大学で行われる学術会議に出席するため、米国を訪れたエジプト出身のユダヤ系フランス人の研究者が、同州ヒューストン(Houston)の空港で10時間にわたって拘束され、強制送還寸前になっていたことが分かった。

 ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)とナチス・ドイツ(Nazi)によるフランス占領を専門に研究する歴史家のアンリ・ルッソ(Henry Rousso)氏(62)は25日、ツイッター(Twitter)で「ヒューストンの国際空港で10時間拘束され、強制送還させられるところだった」と明らかにし、また拘束した当局職員は「経験不足だった」とのコメントを投稿した。

 テキサスA&M大学(Texas A&M University)はルッソ氏が22日夜、空港で拘束されたと先に発表していたが、ルッソ氏自身がそれを事実と認めた形。同氏は23日になって、米国への入国を認められたという。

 フランス国立科学研究センター(CNRS)の上級研究員を務めるルッソ氏によると、警察からは同氏を取り調べた当局職員が「経験不足」で、また教育や研究に関する活動は通常の観光ビザで可能なことを知らなかったと伝えられたが、謝罪はなかったという。

 1月末、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領はイスラム圏7か国出身者らの米国入国を90日間禁止する内容の大統領令を出したが、その7か国にエジプトは含まれていない。同大統領令はその後、米連邦控訴裁判所により一時差し止めを命じられている。

【翻訳編集】AFPBB News