ふとしたときに顔が赤くなってしまう、そんな悩みを抱えている人は、意外と多いのではないでしょうか。冬場は特に、寒い外から暖かい室内に入ったときに、その気温差で顔がほてることもありますよね。しかし慢性的に顔の赤みが続くときは、何らかの疾患が関係している場合もあります。顔の赤みが特徴である疾患「酒さ」についてご紹介しましょう。

酒さとは?

酒さ(しゅさ)という病名からは、アルコールによる疾患をイメージしてしまいますが、アルコールが直接の原因ではないんです。酒さは顔の皮膚の疾患であり、症状として頰や額、鼻などが慢性的に赤くなります。ほてりを感じ、ヒリヒリとした痛みを感じることもあります。

酒さの原因と進行別の症状

酒さの原因は解明されていません。しかし原因としてあげられているのには、ニキビ菌が関係しているという説、紫外線によるダメージ説、血管の拡張が頻繁に起こる説などいろいろとあります。酒さにかかると、その症状を悪化させる要因に紫外線、暑い/寒い外気、アルコール、香辛料、刺激の強い化粧品等があり、ほかにも精神的なストレスにより悪化することもあります。酒さは症状の進行に従い、次の3段階に分けられます。

○第1段階

毛細血管が拡張されることにより、顔がほてり赤みがでます。症状が数時間から数日間続き、ヒリヒリとした痛みが出ることもあります。

○第2段階

赤みに加え、発疹が出るようになり、膿(うみ)をもつこともあります。

○第3段階

鼻瘤(びりゅう)と呼ばれる、鼻が赤く腫れて盛り上がる症状がでます。

ニキビ・アトピーと間違われることも

酒さは治療に時間がかかるうえ、完治しにくい疾患です。酒さにかかったらまずは症状を悪化させる要因を避けるようにし、治療は主に対処療法(様子をみながら治療する)がとられます。薬物治療も行われ、一般的に副腎皮質ステロイドの塗り薬は使われません。症状が軽くなるように見えても、結果として悪化させてしまうことが多いのだそうです。そのため非ステロイド系消炎剤の軟膏などが使われるうえ、内服薬として抗生物質や漢方薬を服用し経過をみます。レーザー治療が行われることもあるそうです。

酒さは進行すると発疹が出るため、ニキビやアトピー性皮膚炎と間違われる場合もあるようです。また顔のほてりは酒さだけでなく、ホルモンバランスの乱れや更年期障害、あるいは高血圧症などの病気の症状としても起こることがあります。なかなか消えない顔の赤みが気になる方は、一度皮膚科医に相談してみましょう。

 参考兵庫県医師会わたなべ皮フ科・形成外科メディカルiタウン

writer:Akina