第8回札幌冬季アジア大会が行われた、真駒内セキスイハイムアイスアリーナ【写真:Getty Images】

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「札幌のように」―、韓国メディアが「平昌に与える教訓」特集

 第8回札幌冬季アジア大会が26日に閉幕した。日本が金メダル27個で国・地域別で1位となり、韓国は金メダル16個で同2位となった。韓国は1年後に平昌五輪開催を控えており、その前哨戦としては、まずまずの結果と言えるのかもしれない。

 一方で、韓国メディアが注目したのが大会の運営や施設の管理。平昌五輪開催参考にすべき点が多かったようだ。

 1972年にアジアで初の冬季五輪を開催した札幌。当時、建てられた12カ所の施設を今大会でもそのまま使用していたのは7カ所。そのうちの一つ、真駒内セキスイハイムアイスアリーナも72年当時に建てられたものだ。45年前のものをそのまま使用しているという事実に韓国メディアも驚きを隠せないでいた。

 韓国紙「朝鮮日報」は、「アイスアリーナの中の観客席、トイレはとてもきれいだった。72年当時の五輪の写真と比べてみたが、天井の照明もそのままだった」と伝えている。

平昌は札幌のような変貌遂げられるか―平昌

 同紙が大会関係者に話を聞いたところ「45年間、休みなく使ってきたので、維持・管理だけで済んだ。変わったのはインターネット設備と自販機が置かれたくらい」との答えが返ってきたという。

 そのほかにもアルペン競技やスノーボードが行われたサッポロテイネスキー場も、45年前のコースを使っている。72年の札幌冬季五輪が、現在の札幌の地下鉄開通や市街の近代化など、インフラ整備に大きく貢献したという話は広く知られている。その後、86年には第1回冬季アジア大会が札幌で初めて開催され、90年の第2回大会も札幌だった。今では日本有数の都市・観光地となり、各種国際大会の誘致にも成功。アジアでは冬季合宿の地としても有名になった。

『朝鮮日報』は、今回の冬季アジア大会での札幌の姿が「平昌に与える教訓」と指摘している。また、現地を訪れた韓国政府関係者も「札幌のように平昌も五輪施設活用方法について、しっかり考えなければならない」と話しており、1年後の平昌が札幌のように大きく変貌を遂げるのかにも注目が集まっている。

金 明碰●文 text by Myung-wook Kim