史上最年少で監督受賞! - 映画『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督
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 現地時間26日、第89回アカデミー賞授賞式が米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、ミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼルが監督賞を受賞した。32歳1か月7日での監督賞受賞は史上最年少。第4回アカデミー賞で『スキピイ』のノーマン・タウログ監督が打ち立てた記録(32歳8か月18日)を86年ぶりに更新するという快挙を成し遂げた。チャゼル監督は先日の第74回ゴールデン・グローブ賞でもフランシス・フォード・コッポラ監督(『ゴッドファーザー』)の記録を破り、史上最年少での監督賞受賞を果たしていた。

 夢追い人が集うロサンゼルスを舞台にした『ラ・ラ・ランド』は、売れない女優ミア(エマ・ストーン)としがないジャズピアニスト・セバスチャン(ライアン・ゴズリング)の恋と夢を追う姿をかつてのミュージカル映画への愛を詰め込んで描いた、とびきりロマンチックで楽しいのに切なく、モダンなのにどこかクラシックな夢のような作品。鬼音楽教師と学生の狂気のレッスンを活写して第87回アカデミー賞で5部門ノミネート、3部門受賞を果たした『セッション』に続く、チャゼルの長編監督3作目だ。

 ヒットが望めないという理由から、オリジナルミュージカル映画が制作されるのは近年本当に稀で、実現にはいくつもの大きな壁が立ちはだかる。チャゼル監督は長年心に思い描いてきた本作を思い通りに撮るために『セッション』をつくったと公言しており、自ら築いた地位でスタジオの理不尽な要求が入らない、本当にやりたかったことを成し遂げてしまった。夢をひたむきに追いかけたチャゼル監督の姿は二人の主人公の姿にも重なり、だからこそ本作に込められたメッセージは強く観客の胸を打つ。(編集部・市川遥)

映画『ラ・ラ・ランド』は公開中