「マンチェスター・バイ・ザ・シー」 (C)2016 K Films Manchester LLC. All Rights Reserved.

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 第89回アカデミー賞の授賞式が2月26日(現地時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、ケネス・ロナーガン監督・脚本の「マンチェスター・バイ・ザ・シー」が脚本賞を受賞した。

 映画は、ボストン近郊にある海辺の町マンチェスター・バイ・ザ・シーを舞台に、兄の死をきっかけに帰郷した主人公リーが、16歳の甥パトリックの面倒を見ながら過去の悲劇と向き合っていく姿を描いたヒューマンドラマ。リーとパトリックが衝突しながら絆を深めていく姿を軸に、2人をとりまく人々との人間関係を繊細に描き出し、その過程で主人公が徐々に再生していくさまをすくい上げた。

 劇作家としてキャリアをスタートさせたロナーガン監督は、アカデミー賞脚本賞3度目のノミネートにして初受賞。初監督作「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」(00)やマーティン・スコセッシ監督の「ギャング・オブ・ニューヨーク」(02)でも同賞の候補に挙がり、本作でついに栄光を勝ち取った。今回は監督賞の候補にも挙がっている。

 本作は、ナショナル・ボード・オブ・レビューをはじめ、第82回ニューヨーク映画批評家協会賞、ボストン映画批評家協会賞などで脚本賞を受賞。第22回クリティックチョイス・アワードアカデミー賞では「ラ・ラ・ランド」のデイミアン・チャゼル監督とオリジナル脚本賞を分け合った。今回のアカデミー賞では、作品賞を含む6部門にノミネートされた。

 「マンチェスター・バイ・ザ・シー」は、ケイシー・アフレック、ルーカス・ヘッジズ、ミシェル・ウィリアムズらが共演。5月13日から東京・シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国で公開される。