原田泰造

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伊吹有喜の小説『ミッドナイト・バス』が映画化され、2018年に公開されることがわかった。

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『ミッドナイト・バス』は『第27回山本周五郎賞』『第151回直木三十五賞』の候補に選出された長編小説。東京から故郷の新潟に戻り、深夜バスの運転手をしている主人公・高宮利一が、16年前に別れた妻とバスで再会するというあらすじだ。一度壊れた家族たちが葛藤しながらも再出発していく様子を、バスの乗客たちの人間模様を交えながら描く。

映画版では高宮利一役を原田泰造が演じるほか、利一の元妻・加賀美雪役を山本未來、利一の恋人・古井志穂役を小西真奈美、利一の娘・高宮彩菜役を葵わかな、利一の息子・高宮怜司役を七瀬公、美雪の父親・山辺敬三役を長塚京三が演じる。メガホンを取るのは『ジャンプ』の竹下昌男。東陽一や大林宣彦、エドワード・ヤンらの助監督を務めた経歴を持つ竹下監督は、原田と『ジャンプ』以来のタッグを組む。音楽は川井郁子が担当する。クランクインは3月1日を予定。新潟を中心に撮影する。

原田は同作への出演について「竹下監督からオファーを頂いて、正直、嬉しかったです。前の作品から、約12年経ちますが、その時に一から教えて頂いたので、先生に会えるようで嬉しかったんです。今は、どこか傷つきながらも、一歩踏み出す男をどのように演じようか考えています」とコメント。原田の元妻役を演じる山本は、「原田泰造さんは明るくてしゃべりやすいイメージがありますが、役としてどのような距離を取れば良いかまだ分からないので、今は近づきすぎないよう、極力話しかけないようにしています(笑)」と明かしている。

■原田泰造のコメント
竹下監督からオファーを頂いて、正直、嬉しかったです。前の作品から、約12年経ちますが、その時に一から教えて頂いたので、先生に会えるようで嬉しかったんです。今は、どこか傷つきながらも、一歩踏み出す男をどのように演じようか考えています。
また今回の役どころが大型バスの運転手ということだったのですが、大型自動車免許を持っていなかったので取りに行ったんです。この映画が無ければ免許を取らなかったでしょうし、すごく貴重な経験をしました。あたたかい作品ですので、みんなで真心こめて作っていきたいと思います。

■山本未來のコメント
16年ぶりに元夫と再開するという設定で、改めて時間を振り返り、家族たちと一緒に過ごしながら、再出発していくまでのお話しを描いているので、どのような関係をつくり、この女性が自分の今の家族の元にまた戻っていくのかを模索しています。
原田泰造さんは明るくてしゃべりやすいイメージがありますが、役としてどのような距離を取れば良いかまだ分からないので、今は近づきすぎないよう、極力話しかけないようにしています(笑)。

■小西真奈美のコメント
純粋に真っ直ぐに主人公のことを好きになる可愛いらしい部分と、離婚の経験があり、母から譲り受けたお店の経営に悩みながらも一生懸命に前に進もうとする部分を持ち合わせている女性なので、時に愛らしく、時にせつなく、丁寧に演じていけたならば、と考えています。
そして、監督の演出、新潟の景色や空気に助けて頂きながら、良い作品にしていけたならと思っています。

■竹下昌男監督のコメント
なかなかこの10年撮れずにいましたが、プロデュースをきっかけにやってみようかなと思ったのがこの『ミッドナイト・バス』でした。
新潟は、大林監督の作品『この空の花 長岡花火物語』の制作に参加したのが初めてでした。その時は長岡が中心でしたが、新潟で映画を撮りたいと思ったきっかけになりました。
新潟のロケーションが好きなんです。今日晴れてるなと思っていてもすぐ曇ったり、あまり晴れ間に出会うことは少ないのですが、いろんな表情があって、僕の目からみたらすごく魅力的です。
そして新潟の方たちと親しくお付き合いさせて頂くなかでの県民気質として感じているのは、寒さとは真逆でとても温かいこと。撮影がとても楽しみです。

■川井郁子のコメント
劇中シーンの関係で、アイドルグループが歌うような曲の依頼もあり、当初、私にできるかなという気持ちと、すごく楽しみという気持ちが半々ありました。ですが歌詞をみたり、イメージを浮かべたりしていると、自然にメロディーが沸いてきて、自分自身新しい発見があり、楽しい経験をさせて頂いています。
風景は音にかかせない要素ですので、人の気持ちと空気にインスピレーションを頂いたりしますが、ここ新潟の特徴的な美しい風景はすごく明確なイメージを頂けるので、この風景から生まれる音を大事にしたいと思ってます。

■伊吹有喜のコメント
それぞれの人生の“夜”を越えていく人々を描いた、ミッドナイト・バスは、私にとって大きな転機となった作品です。執筆の際には新潟の皆様からさまざまなご助力を賜り、感謝の思いでいっぱいです。
このたびの映画化のお話は本当にうれしく、新潟の人と街の魅力が多くの方々に伝わりますよう、心から願っております。