スパイ映画シリーズとして有名な、「007」(ダブルオーセブン)ことジェームス・ボンド。

もちろんフィクションの人物ですが、本物のイギリスのスパイとは、どの程度の共通点があるのか、あるいはかけ離れているのでしょうか。

元MI6(秘密情報部)で工作員をしていた人物が、実際のスパイとジェームス・ボンドの差を語りました。

 

TIL that unlike James Bond, real MI6 agents don't need a license to kill because everything they do outside the UK is already illegal.

1.魅力的な女性たち
映画のジェームス・ボンドは、モンテカルロのカジノに颯爽と歩いていき、そこにいるみんなに自身がイギリスの秘密情報工作員「ジェームス・ボンド」であることを伝えます。人々の注目を引くにとても良い方法で、まわりに美人が集まってきます。
しかし実際の秘密工作員は自分の名前を明かしたり、スパイであると伝えたりすることは許可されていません。

2.信頼のおけるガジェットたち
現実のMI6にも、007の登場人物「Q」の作るガジェットと同じように、奇抜で天才的なガジェットの開発部門があります。
ただし問題はあります。銃弾を発射するペンなど、発明そのものは良いのですが、渡航する際にはそんなものを持って空港のセキュリティを通過できません。レーザーでドアの穴を開けられる腕時計を所持しようものなら、おでこに「スパイ」とタトゥーを入れて歩くのと大差ないのです。
次に、携帯してもよいガジェットはなぜか目的地でまともに作動しないことが多々あります。あまりに多いので、もはやジョークになりつつあります。例えばデジタルレコーダーの隠されたアタッシュケースを持っていたことがあります。ケースの開閉スイッチがレコーダーのオン・オフのはずでした。出発前に専門家が様々な条件でテストをして優秀だと合格したのに、肝心な場面では機能しませんでした。

3.アストン・マーチンについて
アストン・マーチンのルーフトップにスキーを2セット積んで、スイス・アルプスで美しいロシア女性のダブルエージェントを助手席に乗せて……ということは1度もありませんでした。

4.偉大なサウンドトラックについて
ジェームス・ボンドのオープニングテーマ曲や、威厳のあるシャーリー・バッシ―、ルイ・アームストロング、ポール・カートニー、そしてジョン・バリーなどの音楽は、ボンドの行く先々で、彼が紛れもなくスパイ活動をしていると想起させます。
実際の外国関係筋との会議はホテルで行われ、そこで聴こえるサウンドトラックと言うとエレベーターでなっているタイプの音楽です。ビバルディの四季のような曲か、あるいはホテルのロビーで鳴っているような曲でした。

5.エキゾチックなところへ旅行
ジェームス・ボンドは、ビジネスをカリブ海、モナコ、フロリダ、タイ、ウィーンのようなところで行います。いつもタキシードで近くのカジノや大使が集まるカクテルパーティなどに行き、時にはウェットスーツやスキーウェアも必要で、青い海の中を泳いだり、山の斜面を降りたりして現場に到着します。
自分の経験はそれとはかなり違います。一般的にはとても不毛な地であるとか、戦場であるとか、ブリュッセルなどで仕事をすることがほとんどです。

6.途方もない悪漢
ボンドの本や映画に登場する者とは違い、自分が戦ったのは知性の高い洗練されたプロで邪悪でした。
ボンドの敵と違うのは、地球を破壊するレーザーを持った人工衛星や、地下に武器を備えた要塞などを持った相手ではありませんでした。鋼鉄の帽子や、ゴールド銃、金属製のアゴ、3つ目の乳首などもありませんでした。

7.殺しのライセンス
現実のMI6工作員にはライセンスは必要ありません。なぜなら海外で活動は全て違法だからです。現地の国の官僚たちのなすがままなのです。
でも、もしそんなライセンス書類があったら、レンタルビデオを借りるときとか、図書館で本を借りるときには、さぞかしクールだろうとは思います。


以上7点。残念ながら、映画の華やかさとはかなり異なるようですね。

謎に包まれているところや、危険が付きまとう点は変わりがないようです。

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