助演女優賞を獲得したビオラ・デイビス Photo by Frazer Harrison/Getty Images

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 第89回アカデミー賞の授賞式が2月26日(現地時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、「Fences」のビオラ・デイビスが助演女優賞を受賞した。デイビスにとっては、初のオスカー像となる。

 オスカー像を手にしたデイビスは、「ポテンシャルのある人が集まる場所、それはお墓です。どういう物語をあなたは語りたいの? とよく聞かれるんです。そんなとき私は『じゃあお墓を全部掘り起こして』と言うんです。彼らが見た夢を語りたいから。私はアーティストになりました。神に感謝しています。私たちだけが人生の意味を祝える職業だからです。オーガスト・ウィルソンは普通の人々の話を掘り起こして描いて見せました。この映画は人、言葉、人生、許しを描いたものです」「失敗の仕方、愛し方、そして負け方を教えてくれた両親に感謝します。あなたたちの子に生まれてきてよかった。夫と娘にも感謝します。どう生きたらいいのかどう愛したらいいのかをを教えてくれています。あなたたちが私の人生の基礎となってくれていることに感謝します」とスピーチし、大きな喝采を浴びていた。

 同作は、米劇作家オーガスト・ウィルソンの同名戯曲をデンゼル・ワシントン監督・主演で映画化したもので、1950年代の米ピッツバーグを舞台に、ゴミ収集車のドライバーとして家族を支える元野球選手のトロイ(ワシントン)らアフリカ系アメリカ人一家の人生や関係を描く。デイビスはトロイの妻・ローズ役を演じ、第74回ゴールデングローブ賞、第23回全米俳優組合(SAG)賞、第70回英国アカデミー賞などでも、助演女優賞に輝いている。

 デイビスは、演劇界でキャリアを積み上げて「King Hedley II」(01)と、ワシントンとともに同役を演じた本作の舞台版「Fences」(10)でトニー賞の女優賞を受賞した実力派。TVシリーズへの出演も多く、リーガルサスペンス「殺人を無罪にする方法」(14〜)では主人公の敏腕弁護士を演じ、第67回プライムタイム・エミー賞では黒人女性として初の主演女優賞(ドラマシリーズ部門)を獲得。また、「ダウト あるカトリック学校で」(08)でアカデミー助演女優賞、「ヘルプ 心がつなぐストーリー」(11)では同主演女優賞にノミネートされている。

 「Fences」は、今回、助演女優賞のほか作品賞、主演男優賞、脚色賞の4部門にノミネートされた。