FRでもよほどの悪路やアイスバーンなどでない限り雪の一般道を普通に走ることができますし、実際に雪国で乗っている方もいます。しかし、一般的には4WD、FFの方が安全、安心というのが常識的な考えで、同じ雪国でもより雪深い地域では4WDが必須というケースも多々ありそうです。

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では、氷上というかなり滑りやすい低ミュー路でFRのスカイラインを走らせるとどうなるしょうか。現在、VDCやESCなどと呼ばれている横滑り防止装置が義務化されていますが、こちらをオンにしていれば氷上でも雪が積もっていれば普通に走ることができます。

走る度に磨かれていくスキッドパッドに用意されていたスカイライン2000GT-t Type Pは、メルセデス・ベンツ製の2.0L直噴ターボを搭載し、211ps/350Nmというスペック。トランスミッションは、こちらもベンツ製の7速ATで、リーンバーンと呼ぶ希薄燃焼を採用せずにレスポンス重視のパワートレーンになっているのはご存じのとおり。

スカイラインに装着されていたスタッドレスタイヤは、ブリヂストンの「ブリザックRFT(ランフラットタイヤ)」の225/55RF17サイズ。スキッドパッドに到着し、走行モードを「スノーモード」にして、「TSC(トラクションコントロール)」付のVDCをオンにしたまま走り出すと、ゆっくり走る分にはリヤが滑らずに前に進むことができます。

しかし、速度を上げていきながら旋回を試みるとリヤが滑り出し、コントロールをするのが徐々に困難になります。VDCをオフにすると、発進さえままならず後輪はスリップするばかり。外から見ていると何をやっているのか? という滑稽な姿になりますが、アクセルを踏む量をどう調整したところで前に動いてくれません。この状態ではスノーモードだろうが、もちろんスポーツモードであろうがほとんど関係がなく、VDCの威力を実感。公道ではVDCオンで安全なスノードライブを楽しみたいものです。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

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