毎年この時期になると卒業をテーマにした楽曲が聞こえてくる。一昔前までは、「贈る言葉」や「乾杯」などのイメージがあったが、ここ数年でそういった定番曲も総入れ替わり。新たな定番曲が生まれてきている。

 そんななかで、すっかりおなじみなのがレミオロメンの「3月9日」だろう(【表1】)。グラフを見れば分かる通り、毎年のように3月にはチャート上位に上昇しており、昨年はなんと3/21付で5位にまでランクアップした。この曲は2004年発表なので、もう10年以上も前の楽曲だが、ここまで支持されているのがさすがだ。本来は結婚式をテーマにした楽曲だそうだが、具体的な日付が入っていることと、それとは逆に普遍的な歌詞の内容から、卒業ソングのスタンダードとなった感がある。すでに今年も少しずつ動き始めているので、間違いなく上位に食い込んでくるだろう。

 加えて、先頃“放牧宣言”で活動休止に入ったいきものがかりの「SAKURA」も、毎年3月のチャート上位の常連だ(【表2】)。この曲はいわゆる桜ソングでもあるが、卒業という言葉が歌詞に入っていることで、「YELL」とともに卒業ソングとしても認知されている。こちらも2006年発表と10年以上前の楽曲だが、いまだにチャート上位にランクインするのは定番である証拠。レミオロメン同様に今年もチャートを上昇してくることは間違いない。

 さて、2017年も新たな卒業ソングが生まれてくるはずだ。ここ数年の楽曲だと、flumpoolの「証」やGReeeeNの「桜color」などは実際に卒業時によく歌われているそうだし、今年リリースでいえば、大原櫻子が歌う映画主題歌の「ひらり」や、和楽器バンドのニュー・アルバム『四季彩』に収録される「オキノタユウ」なども卒業を彩る一曲になりそう。ぜひ、この先1ヶ月のチャートの動向に注目していただきたい。text by 栗本斉