助演男優賞に輝いたマハーシャラ・アリ Photo by Kevin Winter/Getty Images

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 第89回アカデミー賞の授賞式が2月26日(現地時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、「ムーンライト」のマハーシャラ・アリが助演男優賞に輝いた。第82回アカデミー賞の主演男優賞を獲得したジェフ・ブリッジスら、並み居るライバルを抑え、初ノミネートにして初受賞を飾った。

 授賞式でアリは「私を教育してくれた素晴らしい先生方々にお礼を言いたいと思います。ケン・ワシントンには『お前が中心じゃないんだ』と、物語やキャラクターに奉仕しろと言われたんです。その機会を与えてもらって感謝しています。共演者の皆さんが素晴らしい演技をしてくれました。インスピレーションを受けました。そして最後に妻に感謝します。4日前に娘が生まれました。妊娠中もずっとサポートしてくれてありがとう」と感謝と喜びを語った。

 ブラッド・ピットが製作総指揮、バリー・ジェンキンスが監督を務めた今作は、黒人の少年がアイデンティティを模索するさまを少年期、ティーンエイジャー期、成人期の3つの時代構成で紡いだヒューマンドラマ。第51回全米映画批評家協会賞(NSFC)では4冠を達成し、今回のアカデミー賞ではデイミアン・チャゼル監督作「ラ・ラ・ランド」に次ぐ8部門にノミネートされていた。

 アリはニューヨーク大学ティッシュ・スクール・オブ・アーツで修士号を修得し、2000年代初頭から米テレビシリーズに多数出演。2001年からドラマ「女検死医ジョーダン」「CSI:科学捜査班」「4400 未知からの生還者」などに参加した後、映画「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」(08)や、ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」(2013〜16)などで存在感を示した。今作では主人公の理解者であるドラッグディーラー役を熱演し、第74回ゴールデングローブ賞の最優秀助演男優賞にノミネートされるなど高い評価を得ていた。

 「ムーンライト」は、日本では4月から公開。