ご苦労様です。

IBMのスーパー人工知能「ワトソン」、Pepper君とコラボレーションをしたり、ジョージア工科大で学生の授業の質問に回答したり(しかも誰もAIだと気づかなかったり)と活躍の場をどんどんと広めています。

そんなワトソンが応用されたのは、なんとエレベーター。フィンランドのエレベーターメーカーであるKone(コネ)はワトソンの協力のもと、「24時間インターネットに接続されているエレベーター」を発表しました。Quartzがレポートをしています。

Koneはお客様にインターネットにつながったエレベーターとエスカレーターを提供します。これにより、お客様は移動システムをリアルタイムにモニターできるようになり、正常に稼働しているかの確認が常にできるようになります。

ただ稼働状況をモニタリングするだけであればAIは必要無さそうですが、そこはワトソンです。なんと各エレベーター、言葉を使ってKoneのクラウド側とやり取りをしているんです。

Koneの公式ウェブサイトでは、リアルタイムで行なわれている実際のエレベーターとクラウドの会話を、音声つきで聞くことができます。逐一報告しあっているあまりにもシュールなこの会話、是非ウェブサイトで皆さんも聞いてみて下さい。

ちなみにスウェーデンのストックホルムに設置されたエレベーターはこんな会話をしていました。


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エレベーター「移動中。上方向です」
クラウド「承知しました」
エレベーター「フロアー0です。ドア、5.5秒開放です」
クラウド「了解」
エレベーター「下方向に向かっています」
クラウド「了解」
エレベーター「フロアー5でドアが5.6秒開放」
クラウド「5.6秒。チェック」


「5.6秒。チェック」って...!! ちょっと何ですかこの無機質かつロボットアニメを見たくなるツボをついてくる会話は。試しに深夜の時間帯の会話を見てみると「地上階で待機中です」「了解」というやり取りを延々とやっていて、人類が滅亡した後も是非この会話を続けて欲しいと妄想してしまいました。

しかし、そんな私の妄想欲を満たすためだけに、ワトソンが導入されたわけではないのです。マシーンラーニングを活用することで、効率的なエレベーターの運用をすることが可能。修理やメンテナンスのタイミング、重量のデータなどが貯まることで、将来的にはたとえば、エレベーターが自分でメンテナンスや修理の予約を最適な日時で確保できると考えられているようです。

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image: Kone
source: Kone, Quartz

(塚本 紺)