試合後、サポーターに挨拶をする永井。開幕戦の勝利をともに喜んだ。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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[J2リーグ開幕戦]名古屋 2-0 岡山/2月26日/パロ瑞穂

【名古屋 2-0 岡山 PHOTO】永井が2得点。名古屋が岡山を下す。 
 
 屈辱のJ2降格から約3か月、悲劇の地となったパロマ瑞穂スタジアムで、J2開幕戦へ臨んだ“新生名古屋”は、苦しみながらも岡山を2-0で下し、白星スタートを飾った。
 
 クラブとして再スタートを切った重要な一戦で輝いたのは、今季、長崎から加入したFWの永井龍だ。
 
 開幕戦の独特の雰囲気のせいか、序盤、チームはなかなか攻撃のリズムを作れなかった。永井も「緊張せずに準備していましたが、ピッチに出てサポーターに挨拶をした後に大きな声援を聞いたら一気に緊張しました。アップも『あれっ』と思うくらいに硬かったです」と振り返る。

 それでも昨季、長崎でキャリアハイの17ゴールを奪った点取り屋は抜群の嗅覚を見せる。41分、中盤でパスカットして持ち上がったDF櫛引一紀のクロスを、PA内で待ち受けると、右足を一閃。ダイレクトボレーで豪快にネットを揺らした。
 
「自分のゴールでチームの硬さも抜けた気がしたので、ほっとしました」。このゴールで勢いに乗った男は、後半もゴールへと迫り続ける。そして84分、和泉のパスをPA内で受けると、冷静に右足で蹴り込んで見事に追加点を奪ってみせた。
 
「(2点目は)ゴールもキーパーもほぼ見ておらず、感覚で蹴りました。(風間)監督はシュートを打つことではなく、決めることが大事だといつも言っていますが、それを形にできました。開幕戦とあって歴史に残るゴールを決められて良かったです」

 試合後は満面の笑みで自身の2ゴールを喜ぶ。
 
 ユースから昇格したC大阪では、リーグ戦では5年で3ゴールと振るわなかったストライカーは、長崎で才能の片鱗を見せ、名古屋でその能力を開花させようとしている。
 
 名古屋の新エースへ――。頼もしいゴールゲッターが、J1昇格へのキーマンとして名乗りを上げた。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)