25日、韓国紙はこのほど、中国税関の韓国製品に対する検査が一層厳しくなっていると報じている。THAAD配備への報復との見方が浮上している。写真は威海空港。

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2017年2月25日、参考消息網によると、韓国紙・中央日報は24日、中国税関の韓国製品に対する検査が一層厳しくなっていると報じている。

20日午後7時ごろ、中国山東省威海市に向かう客船・ニューゴールデンブリッジ2号が、韓国仁川第二国際旅客ターミナルを出発した。乗客300人の大部分は中国人行商人だ。

彼らは夜遅くまで、商品の化粧品を箱から取り出し、1つずつ包装を破ってまとめ、ラップでくるんでいた。荷物を軽くするためだろうかと思ったが、その目的は14時間後、21日午前9時に威海市の港に到着して分かった。

入国検査では、検査員が4人1組になって荷物をチェックしていた。韓国語でパスポートを提示するように言い、商品の箱を切って開け、スーツケースも開けていた。韓国から運んできた化粧品やカニかまが続々出てきたが、化粧品は容器と箱を別々にしていたので、破損しなかった。検査員が念入りに検査して、ようやく外に出られたという。

威海市は、韓国に最も近い中国の港で、飛行機に乗ればわずか50分で到着できる。だが韓国政府が高高度防衛ミサイル(THAAD)の在韓米軍配備を決定したことにより、仁川との貿易が盛んな威海に赤信号が灯っている。威海地域のGDPは40%が貿易によるもので、その貿易の3割は韓国が占める。今後、THAADの影響で中国政府が貿易障壁を強めることになれば、輸出したい韓国企業にはいっそうの打撃となる。

中国の現地流通業界では、韓国から輸出される化粧品の30%がこうした行商人を通じて中国に入ってきていると分析されている。そうした商品は、正式な通関に必要な成分表示がないため、主要な店では販売できず、多くはソーシャルネットワーキングサービス(SNS)やオンラインショップなどを通じて販売される。

韓国のある化粧品会社の責任者は、「韓国の中国への輸出は公式にはTHAAD後もわずかな減少で済んでいる。だがこうした行商人たちの運び込む量は大幅に減っていて、実際の輸出量は減っているはずだ」と話している。(翻訳・編集/岡田)