24日、新京報は記事「“日本人の抜歯は麻酔少なめで”と女性歯科医、医療モラル違反は愛国的行為ではない」を掲載した。こうした愚かな行動によって、愛国主義そのものに嫌気を感じる中国人が増えていると記事は指摘する。資料写真。

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2017年2月24日、新京報は記事「“日本人の抜歯は麻酔少なめで”と女性歯科医、医療モラル違反は愛国的行為ではない」を掲載した。

先日来、中国のネットを騒がしているのが「愛国女性歯科医問題」だ。江蘇省蘇州市の女性歯科医・劉はメッセージアプリで、「日本人男性の歯を2本抜いた。わざと麻酔を少なくした」とのメッセージと、日本人男性のパスポートと歯の写真を知人に送っていた。その会話記録がネットに流出し、「ニセ愛国」「非道徳的だ」と批判が殺到している。劉は「仲間うちの冗談で実際には麻酔は減らしていないが、すべきことではなかった」と謝罪文を発表している。

記事は「以前から中国では間違った愛国主義がしばしば話題となってきた」と指摘する。中国の企業家・郭斌(グゥオ・ビン)は昨年9月18日、「日本のホテルで水道を出しっぱなしにしてきた」と投稿し炎上。プロバスケットボール選手の楊鳴(ヤン・ミン)は同日、SNSに「国恥を忘れるな!」との書き込みを投稿したが、添えられていた写真は2008年のサッカー・東アジア選手権で中国の李[王韋]峰(リー・ウェイフォン)が日本の鈴木啓太の首を絞めているというもの。愛国の名の下にラフプレーを容認するのかと炎上した。

記事は「残念なことに一部の人間はこうした発言や行動を支持しているが、浅はかな愛国主義としか言いようがない。むしろこうした愚かな行動は愛国主義をおとしめるものとなっている」と断じる。さらに「今では愛国という言葉を聞くだけでうんざりする人も多いが、それもこうした愚かな行為がもたらした結果だ」とし、「自分の生まれた地を愛するのは当然のこと。だが公共道徳、モラルを守らなければ、先人が血を流して築いたこの国をおとしめることになる。今後はこうした愚かな愛国が登場しないことを祈る」としている。(翻訳・編集/増田聡太郎)